ハンドトラッキング技術で知られるUltraleap社(旧名Leap Motion)は、第5世代のソフトウェア”Gemini”を正式にリリースしました。手同士のインタラクション改善や周囲の環境変化への対応など、トラッキング技術が更に向上しています。
”手の動きで操作”を追求
Ultraleap社は“コントローラーを使わず、手の動きで操作できる”ハンドトラッキング技術に力を傾けてきました。”Gemini”は2月に開発者プレビュー版が公開、年後半のフルリリースが予告されていたものです。
今回のリリースについて、同社は「世界最高峰のハンドトラッキング技術を、様々なプラットフォーム、カメラシステム、サードパーティーのハードウェアに展開しやすくするための最初のステップ」と説明。以下のような改善点を挙げています。
1.2つの手を使ったインタラクションの改善
2.手の認識開始の迅速化
3.利用環境の変化に耐えうる堅牢性の向上
4.異なるサイズの手への柔軟な対応
開発者ページでソフトウェアと導入方法が公開されており、Ultraleapの赤外線カメラやハンドトラッキング用モジュールを使うことで、最新のトラッキング技術を体験することができます。
なおリリース当初はWindows向けのみとなっており、Linux、Macは今後対応予定ということです。
Varjo、クアルコムも採用
一方でGeminiのハンドトラッキングプラットフォームは、他のプラットフォームやハードウェアへ展開可能となっています。例えばVarjoの超高解像度ヘッドセットXR-3とVR-3、QualcommのAR/VR専用チップセットSnapdragon XR2は、既に採用している事例です。また具体的な名称はないものの、他にも計画が進行中であることをUltraleapは説明しています。
Geminiのダウンロード、詳細はこちらから。