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開発 2021.07.29

OculusがVRの標準仕様「OpenXR」へ正式対応、独自SDKのサポートは2022年8月末で終了へ

Oculusは、VRの標準仕様として取り組みが進む「OpenXR」への正式対応を発表しました。最新アップデート(v31)以降は、APIが独自でなくOpenXR APIでの提供になります。

VR/ARの標準仕様、SteamVRも対応済み

OpenXR」は、様々なVR/ARプラットフォームでのデバイスやアプリ間の仕様を標準化する取り組みです。VR/AR関連企業から構成される組織クロノス・グループにより策定が進められています。MicrosoftやHTCといった多くの企業が参加し、2021年2月にはValve(SteamVR)も対応を行っています。

OpenXRが「優先されるAPI」に

Oculusは開発者向けブログの中で、OpenXRが「今後のすべての新しいアプリケーションにとって優先されるAPI」になると説明。OpenXR SDKのみが、品質テストやバグの修正などのフルサポートを受けられるとしています。なお対象となるアップデートには、先に発表したパススルーAPIも含みます。

これまでのOculus Mobile 、Oculus PC SDKは既存のヘッドセットに対応を続けますが、8月31日からは互換性サポート(compatibility support)にダウングレードされるとのこと。さらに2022年8月31日以降はサポート対象外(unsupported)となり、OpenXRのアプリケーションのみを受け付けるようになります。Oculus MobileやOculus PC SDKsベースのアプリケーションは引き続き従来のヘッドセットで動作するものの、新たなアプリケーションのOpenXR対応を推進する姿勢が見て取れます。

(参考)Road to VR
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