カリフォルニア大学アーバイン校のポール・メラージ経営大学院が、VR授業コースを開設しました。授業で使用されるバーチャル空間はVictoryXRが開発し、同校のデータ・情報技術部門が支援しました。
新たに開発されたVR教室は、2023年秋学期からLawrence Alan Wilk氏(講師)が担当する講義「メタバースへ(into the metaverse)」で使われます。VRヘッドセットには「Meta Quest 2」を採用、40人が受講します。VR教室のビジュアル等は未公開ですが、「実際の教室を忠実に再現した」とのこと。また、現地時間11月2日の初回授業では、VR教室内でリボンカットセレモニーが行われました。
高等教育で進む「バーチャル」活用の一環
Victory XRは2021年にMetaと提携し、全米10大学のバーチャルキャンパスを開発するプロジェクト「メタバーシティ」を始めています。高等教育をバーチャル空間で行う試みは各国で増えていますが、今回の事例は、伝統的な総合大学であるカリフォルニア大学アーバイン校が、学内部門とベンチャー企業の協力を得ながら、組織だって新たな教育カリキュラムを開発した点にあるといえそうです。
今回の発表について、同校学部長のIan O. Williamson氏は「この冒険が高等教育の未来をどのように形成していくか楽しみにしています」とコメント。また、カリフォルニア大学副学長のTom Andriola氏は、「私たちは学習環境の新しいパラダイムを創り出し、経験やエンゲージメントの新しいモデルの種まきをしているのです」と述べました。