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活用事例 2021.03.08

VRで船内の労働災害を体験、安全意識高める

株式会社積木製作は、船内作業で生じる労働災害を学ぶ2種類のVRコンテンツをリリースしました。危険な状況や不安全な個所を体験することで安全意識を高めることを狙いとしています。

積木製作はVR開発を行っている企業です。企業向けのアプリケーション開発のほか、建築現場やものづくりに関わる様々な現場をVRで再現する教育プログラム「安全体感VRトレーニング」等を提供しています。

今回、「安全体感VRトレーニング」に追加されたのは、「船内作業中の危険体験」と「船内焼却炉における危険体験」です。監修は株式会社商船三井が担当。商船三井では、2017年に「船内作業中の危険体験」を導入し、社内教育にて活用されています。

船内で起こる危険な状況を体験

「船内作業中の危険体験」は船上や船内に生じる4つの労働災害を体験できるコンテンツです。体験内容は「船内での転落」「クレーン吊り荷落下」「火災発生時の対策」「スナップバック体験」です。船内での転落では、手すりの持ち方や高さ設定などの規則を学び、火災を体験するコンテンツでは、火災発生時の煙の見え方を確認し、取るべき対策を学習します。

船内を歩いて危険箇所をチェックしながら作業

「船内焼却炉における危険体験」は、VR空間に再現された船内エリアを自分で歩いて危険箇所をチェックしながら船内作業を体験するコンテンツ。体験者が危険箇所に気づかずに作業を行うと災害事故が発生する仕組みになっています。また、本コンテンツのコントローラーは微弱電流を流すことが可能で、実際の事故発生の感覚に近い体験ができるとのことです。

ものづくりの現場を再現する「安全体感VRトレーニング」

「安全体感VRトレーニング」では、これまで建設現場や鉄道現場の事故を体験できるコンテンツなどがリリースされています。2017年4月に第一弾をリリースして以来、160社以上に導入・活用されています。

(参考)株式会社積木製作


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