トヨタ自動車の高級車ブランドであるレクサスは、ARに対応した「インタラクティブ・グラスルーフ」が搭載されたコンセプトカー「Lexus’ LF-30 Electrified Concept(LF-30)」を発表しました。
30周年由来のコンセプトカー
「LF-30」は、2019年10月24日から開催されている東京モーターショー2019でお披露目されました。同車はEV(電気自動車)で、“LF-30”という名称は、レクサスの創業30周年を意味しています。
公開された映像からは、「LF-30」のフロントウィンドウにレクサスのロゴが表示される様子や、後部座席の同乗者がARで操作を行う様子が確認できます。
様々な新技術を搭載
AR技術のほかにも、「LF-30」には、様々な先進的なコンセプトが盛り込まれています。そのひとつが自動運転です。ハンドジェスチャーの認識機能も実装されており、映像には、運転手のハンドジェスチャーによって、自動運転モードが解除される様子が収められています。
また、「LF-30」には「Lexus Airporter」という専用のアシスタント・ドローンが用意されています。このドローンは搭乗者をサポートするように設計されており、カバンなど各種荷物類を運ぶことが可能とのこと。
将来に期待高まる
「LF-30」はコンセプトカーであり、レクサスが実際に同車(に近いモデル)を発売する予定なのかは不明です。今すぐには実現が難しい技術も含まれていることでしょう。しかし「LF-30」は、同ブランドが検討している未来の自動車のビジョンを示すものであり、そこにARが存在することは注目に値します。
現在、自動車業界ではVR/ARを車両に実装する動きが加速しています。ドイツの自動車メーカー、アウディやポルシェは、同乗者が移動中に楽しめるVRコンテンツを導入する計画を進めています。2019年1月には、アメリカで大きなシェアを有する配車アプリのLyftが、VRに加えてARコンテンツの提供するための特許を出願したことが報じられました。
トヨタ自動車(レクサス)が、この流れにどのように対応していくのか、期待が高まります。
(参考)VRScout
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