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空間保存・報道 2019.04.25

横須賀の近代化遺産をVRで復元、観光客へ魅力を発信 凸版印刷

凸版印刷株式会社は、神奈川・横須賀市の近代化遺産群を再現するVRコンテンツを制作しました。日本近代化の礎となった横須賀の横須賀製鉄所などの魅力を観光客に向けて発信します。

制作されたコンテンツは、凸版印刷のGPSと連動した体験型VR観光アプリ「ストリートミュージアム」(iOS/Android)で2019年4月26日から体験できます。

凸版印刷は、国宝をはじめ地域のさまざまな文化資産をデジタルで再現し、観光資源として活用できる「デジタル文化財」の提供を推進しています。これまでに、「風神雷神図屛風」と「夏秋草図屛風」のVR作品をはじめ、北海道長野県長崎県などに存在する文化財を再現しています。

建設当時の姿をVRで再現

横須賀製鉄所(造船所)は、江戸幕府が1853年に横須賀市の浦賀に来航したペリーに開国 を迫られ、1865年より建設を開始。フランス人の技師、レオンス・ヴェルニーを招き、製鉄・造船の施設に加え、学校や教会が造られました。横須賀製鉄所のドックは日本で初めて造られたドライドック(水を抜いた船渠)とされています。

今回、制作されたVRコンテンツでは、横須賀製鉄所とドライドックの建設当時の姿をVRで再現。ドックの内部や空から見た姿に加え、旧海軍初の国産軍艦「清輝」がドックへ入渠する映像もコンテンツ内に収録されているとのことです。今後はペリー来航時の情景や砲台跡のVRコンテンツも制作していく、としています。

(参考)凸版印刷株式会社 プレスリリース


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