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空間保存・報道 2018.04.02

凸版印刷が北海道の「日本遺産」VRで復元、往時の雰囲気伝える

凸版印刷株式会社と北海道・江差町は、往時の江差町の風景を楽しめるVRコンテンツ『江差の五月』を制作しました。現地でスマートフォンなどを利用し、町歩きをしながら江差町の魅力を楽しめるVR観光体験を提供します。

『江差の五月』は凸版印刷のGPSと連動した体験型VR観光アプリ『ストリートミュージアム』(iOS/Android)で公開されています。

江差町は江戸時代後期に材木の積出港、またニシン漁の盛地として栄え、数多くの北前船が多くの荷物とともに各地の文化を運びました。その繁栄ぶりは「江差の五月は江戸にもない」と言われるほど。2017年4月には、地域の歴史的魅力や特色を通じて日本文化・伝統を語るストーリーを文化庁が認定する「日本遺産」に、北海道で初めて選ばれています。

凸版印刷と江差町は日本遺産の認定ストーリーを受け、ニシンで繁栄した当時の情景やニシン漁の様子、多くの北前船が停泊していたかもめ島の眺望などをVRで復元しています。江差町の各9カ所の史跡にてVRコンテンツを表示できます。

VRコンテンツ『江差の五月』は、繁栄を極めた江戸時代後期と大正時代の江差の情景を、VRを用いることで視覚的に体験できるコンテンツです。町の歴史を番頭と丁稚の2人のかけ合いで解説することにより、まるで江戸時代にタイムトリップしたかのような体験ができます。「かもめ島」を上空から眺めたり、江差町とも関係の深い土方歳三とのバーチャル記念撮影をしたりといったことも可能です。

凸版印刷は「VR×観光」の取り組みとして、これまでにタイ王国アユタヤ県にある「日本人村」をVRで往時の姿に復元し、現地で楽しめる観光コンテンツなども制作しています。

(参考)凸版印刷株式会社 プレスリリース


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