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業界動向 2020.01.08

“世界最小”のMRヘッドセット「X2」、大規模出荷が開始 ハンドトラッキングも

AR/MRデバイス開発を手掛けるアメリカの企業ThirdEye Gen(ThirdEye)は、AR(MR)ヘッドセット「X2」の大規模出荷を全世界に向けて開始しました。「X2」は、同社が“世界最小のMRヘッドセット”を謳う製品。2019年10月には、今回よりも小規模な出荷が開始されていました。

「X2」は、熱・光センサー、2つの広角カメラ(グレースケール)、1,300万画素のRGBカメラ、3軸ジャイロスコープ、加速度計、コンパス、ノイズキャンセリングマイクなどを備えたMRヘッドセット。重量は278gでディスプレイ解像度は720pで60FPS、FOV(視野角)は42度です。

同ヘッドセットはSnapdragon xR1 Qualcommプロセッサーを搭載し、Android 8.1で動作。また、BluetoothやWi-Fi経由でコンピューターや他のデバイスとワイヤレス通信も可能。バッテリー容量は1,750mAhで、駆動時間は2時間としています。専用のアプリはThirdEye App Storeから入手できます。価格は1,950ドル(約21万円)です。

 

ハンドトラッキングも実装

大規模出荷の開始に続く形で、ThirdEyeは法人向け分野でのアプリケーションの拡張を目的とした戦略的パートナーシップを、複数のソフトウェア企業と締結しました。同社がパートナーシップを締結した企業には、ARプラットフォーム「Augmented Reality Management Platform (ARMP)」を手掛けるAtheerも含まれます。

今回の発表ではまた、「X2」のアップデートについても告知が行われました。発表によれば、同デバイスにハンドジェスチャーによる操作が実装されたとのこと。 「X2」のユーザーは今後、“つまむ”ことによってクリックやドラッグなどの操作を行うことができます。ハンドトラッキングでカーソルを動かすことも可能です。アップデートはコンピュータービジョン関連企業ManoMotionとの提携によって実現しました。

(参考)Yahoo


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