2020年9月版のSteamハードウェア利用状況調査が公開されました。SteamのVRユーザー内における「Oculus Rift S」の使用率がさらに上昇、全体の約25%に達しています。
Rift Sは引き続き増加、VALVE INDEXも着実に伸び
Rift Sのシェアは8月から引き続き上昇し、24.93%(前月比+1.92%)となりました。Rift Sは2021年の販売終了が告知されていますが、依然としてユーザーからのニーズは高いことが伺えます。
VALVE INDEX(バルブ・インデックス)も、シェアを増加(+0.87%)させたVRヘッドセットです。決して「気軽に買える」とは言えない価格のデバイスですが、にも関わらず利用率が伸び続けているのは特筆すべきことでしょう(日本国内ではフルセットで125,800円)。
一方、Oculus Quest(オキュラス クエスト)は10.45%(前月比-0.70%)と、ややシェアを落としました。「Oculus Quest 2」がリリース後、Steamのデータ上でQuestとQuest2が別々に扱われた場合、今後数カ月でシェアにさらに大きな変動が起こるかもしれません。
また、Windows Mixed Reality系ヘッドセットのシェア率は6.75%。10月中旬頃に発売予定の新VRヘッドセット「HP Reverb G2」が、ユーザーの数にどれほどの影響を与えるのか注目したいところです。
ハードウェア利用状況調査について
Steamによる月例のハードウェア利用状況調査は、ユーザーへの調査に基づく、ゲームを遊んでいるPCのグラフィックボードなどのハードウェア、またOSなどのソフトウェアに関する統計です。
本調査は、調査月にPCに”接続された”デバイスを示すもの。機器が実際に利用されているのか、またいつ購入したものかは不明です。さらに調査はSteamでの利用に限るもので、任意参加となっています。他プラットフォームの公式ストアにおける利用数は含まれていないため、市場全体のシェア率を直接推定するには不十分なことに注意が必要です。
(参考)UploadVR