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投資 2023.12.07

工場研修ARのSquintが1,300万ドルを調達。製造業大手も導入、工場の作業効率が倍増

工場研修ARアプリを提供するSquintが、Sequoia Capitalから1,300万ドル(約190億円)を資金調達したと発表しました。調達資金は人材採用と技術投資に充てられます。


(出所:Squint)

2023年6月に続く2度目の資金調達は、Sequoia Capitalが主導し、Menlo Venturesが参加。Sequioia Capitalからは、シード期からSquintを伴走支援していたJess Lee氏が役員に加わります。調達資金でカスタマーサクセス部門を拡大するほか、現場作業のビデオから手順書を生成するマルチモーダルAIを開発します。

ARで工場向けの教育アプリ提供、従業員の作業効率が倍に

Squintは、AR教育研修アプリを開発・提供する企業です。工場内の機器操作者(オペレーター)が作業手順の各ステップで、参考写真やチュートリアルビデオ、指示書などを選択・表示できます。機器固有のノウハウをメモする「ふせん機能」もあり、これをARで現実世界のオブジェクトに紐づけて配置、他の作業者と共有することも可能です。

同社によれば、米国内でも製造現場でベテラン世代の引退が近づいており、技術継承とデジタル化が課題となっています。SquintのARアプリは2022年のリリース以来、ドイツの製造業大手シーメンス、自動車メーカーのボルボなど、世界クラスの企業でも導入されています。新人の育成期間が50%以上短縮でき、経験者によるルーティンワークの作業効率も2倍になるとしています。

(参考)Squint


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