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投資 2023.06.20

工場研修ARアプリ開発のSquintが600万ドルの資金調達

工場研修ARアプリを提供するSquintが、Sequoia CapitalMenlo Venturesから合計600万ドルを資金調達したと発表しました。調達資金は、チームの拡大、コアプロダクトとエンジニアリングの強化、顧客基盤の拡大、顧客体験の向上に活用される予定です。

工場内の教育研修をスマホARで

Squintはセルフガイド型の教育研修アプリです。工場内の機器操作者(オペレーター)が作業手順の各ステップで、参考写真やチュートリアルビデオ、指示書などを選択・表示できます。機器固有のノウハウをメモする「付箋」機能もあり、「付箋」をARで現物に「ピン留め」し、他の作業者と共有できます。

同社によれば、従来のトレーニングシナリオでは、オペレーターは作業を中断してトレーナーに助けを求めたり、デモを繰り返すことをためらうことがありました。Squintはオペレーターが常に参照できる案内表示となるため、エラーを最小限に抑え、生産性を向上させるとしています。

出資者であるSequoia CapitalのJess Lee氏によると、Squintの顧客にはSiemensボルボ・グループなどの業界大手が含まれており、工場の運用とトレーニングの最適化にSquintを活用中とのことです。

今回の資金調達を受けたVentureBeatの取材に対して、創業者でありCEOのDevin Bhushan氏は、ARとAIを組み合わせた技術開発を進めていると明かし、「近日中に詳細を明らかにしたいと思います。今後数年で、ARは職場でユビキタスな存在になると予想しています。AIアプリケーションの躍進と同じように、ARもゲームやギミック(の分野)から脱却していくことでしょう」とコメントしています。

(参考)Squint, VentureBeat, GlobeNewswire


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