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投資 2024.05.07

AR企業のTraceが200万ドルを調達。元Magic Leapスタッフらが設立、堅実にARコンテンツ開発

4月24日、AR企業Traceは200万ドル(約3.1億円、2024年5月7日時点)の資金調達を発表しました。同社はブランドや企業向けにARコンテンツ開発を手がけており、すでにクアルコムやT-モバイル、Lenovo等と提携を結んでいます。


(画像: Trace)

なお、今回の資金調達はプレシードラウンドで、Rev1 Venturesとimpellent Venturesが共同主催したものです。

ブランド・企業向けのARコンテンツを開発、クリエイター向けも

Traceは2021年に設立されたARコンテンツ開発企業。創業には、Magic Leapの元クリエイティブディレクターやスタッフが携わりました。現在はブランドや企業向けのARコンテンツを制作するほか、クリエイター向けのARコンテンツ開発プラットフォームを有しています。2024年のMWC(Mobile World Congress)で、ドイツ・テレコム向けのARコンテンツを開発・提供したほか、ニューヨークのHip Hop 50 Summit等にもMRコンテンツを提供しました。

Traceの設立メンバーであるGreg Tran氏は、海外メディアTechCrunchのインタビューに対し、「創業の動機は、Magic Leap在籍時、ARコンテンツの開発に本当に苦労したからです」「ARコンテンツはエコシステムの初期段階です。Magic Leapのパートナー企業もコンテンツ開発を行っていましたが、3Dアートの専門家と開発チームが必要で、期間は3ヶ月から6ヶ月をかけていました。私たちは、そのプロセスをより簡単にするチャンスがあると考えました」と語りました。

Traceは企業向けのARコンテンツ制作に加え、クリエイター向けにARコンテンツ制作・配置ができるソフトウェアや、WebブラウザやアプリからARコンテンツを体験できるシステムを開発しています。これらのソフトウェアは今後「数ヶ月以内に一般公開される予定」であり、企業向けにはサブスクリプションとして提供される見通しです。

(参考)Trace, Linkedin, TechCrunch


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