米国に本拠地を置くスタートアップのSpatialは、シードラウンドで800万ドル(約9億円)の資金調達を行ったことを発表しました。同社が手がける、AR/VR空間を共有して会議や作業を行うプラットフォームの開発を進めます。
同じ空間にいるようにコミュニケーション
Spatialは、複数のユーザーがAR/VRヘッドセットやPCで空間を共有し、会議や作業を行うプラットフォームを開発しています。離れた場所にいても、同じ空間にいるかのように共同作業を行うことが可能です。
ユーザーは、マイクロソフトのHololensやMagic Leap OneといったARデバイス、各種VRヘッドセットを使って参加します。ウェブカメラを通じて参加者のアバターが生成され、同じスペースに出現。また、ヘッドセットを持たないユーザーも、PCやスマートフォンを使って参加が可能です。ウェブカメラで撮影した参加者の映像が空間に浮かび上がり、本人はブラウザ上で3D映像を確認することができます。お互い同じ空間にいるような感覚で、コミュニケーションを取れるというものです。
PC画面の映像をリアルタイムで空間に映し出したり、作業空間内に配置したオブジェクトなどを、次回のセッションまで保存することもできます。
利用はHPから申込
オブジェクトをドラッグアンドドロップで直感的に操作できたり、異なるヘッドセットやVRデバイスを持たないユーザーでも一緒に参加できたり、といった使いやすさがこのプラットフォームの魅力です。アプリケーション利用には、Spatialのウェブサイトから申し込みが必要になります。
VRを使って遠隔地と会議を行うシステムとしては、他にも日本で株式会社Synamonの「NEUTRANS Biz」なども展開中です。Mogura VRでは多くの事例を紹介しています。
(参考)Road to VR、VRScout
Mogura VRはRoad to VR、VRScoutのパートナーメディアです。