3月20日、Spatialはコンテンツ開発ツール「Spatial Creator Toolkit」のベータ版提供を開始しました。ゲーム等のコンテンツを制作し、ウェブブラウザやモバイル、VRデバイス「Meta Quest」向けに公開できます。
制作と公開をより簡単に
今回発表された「Spatial Creator Toolkit」はUnity上に構築されたコンテンツ開発ツールです。複雑なコードの使用を必要とせず、誰でも簡単にゲームなどの制作が可能です。完成したコンテンツはウェブブラウザ、iOSやAndroidを搭載したモバイルデバイス、VRデバイス「Meta Quest」向けにエクスポート/リリースできます。
本ツールを公開したSpatialは、メタバースプラットフォーム「Spatial」を運営しています。「Spatial」では、「Space (スペース)」と呼ばれるクリエイターが作成した3Dコンテンツを訪問し交流が楽しめます。
同社によると、これまでのコンテンツ開発は、専用アプリのダウンロードに時間を取られ、また汎用性の低い1つのシステムを学習しなければならず、多くの開発者にとってハードルとなっていました。「Spatial Creator Toolkit」は、開発のためのアプリやプラットフォームのダウンロードは必要なく、ブラウザから直接、コンテンツを構築できます。
「YouTubeのような役割」目指す
SpatialのCEO兼共同創業者であるAnand Agarawala氏は、本リリースに際し「Unityは、3Dゲームとインターネットという新しいメディアを解き放つソフトウェアです。Spatialは、これらのゲームのYouTubeのようなもので、マスマーケットへの即時公開を可能にします」とコメントしています。
また同社は2023年後半を目処に、「Spatial」上で利益を得ることが可能なオープンマーケットプレイスを展開する予定も明らかにしています。