半導体大手のクアルコムは、最新型のチップセット「Snapdragon 888」を発表しました。同社によれば、同チップは、現在「Oculus Quest 2」に搭載されている「Snapdragon XR2」よりも、35%高い性能を発揮するとのこと。
クアルコムは、スマートフォンなどモバイル機器向けチップセットを販売しています。VR/ARデバイス向けのチップセット「XR」シリーズの開発にも注力。Oculus Quest 2(Snapdragon 865をベースとしたVR/AR専用モデルXR2)、Pico Neo 2(Spandragon 845)などの一体型VRヘッドセット、ARデバイスではHoloLens 2やNrealLight対応のスマートフォン(Snapdragon 865)などに使用されています。
「Snapdragon 888」は、現行世代のフラッグシップモデル「Snapdragon 865」の後継モデルです。搭載される「Adreno 660 GPU」は、(前モデルと比較して)ピークパフォーマンスが35%高速化しているほか、電力効率も20%向上しています。
「Snapdragon 888」が搭載されたスマートフォンは、2021年第1四半期から発売予定との情報もあります。VRヘッドセットへの導入も期待したいところですが、同チップは、前モデルより50%以上価格が増加しているという報道も行われています。
UploadVRは、もし「Snapdragon 888」がVRヘッドセットに搭載される場合、フェイスブックが、同チップセットを搭載した“Pro”や法人モデルを出すことや、HTCがVIVE Focusのアップグレードに使用する可能性などが考えられるとしています。
(参考)UploadVR