半導体メーカーのQualcomm(クアルコム)が12月5日(太平洋時間)、AR/VR専用の新型チップセット「Snapdragon XR2」を発表しました。同チップセットは5Gに対応しているほか、先代の「XR1」から大幅な性能アップを果たしています。
先代XR1と比べて各種性能が格段にアップ
Snapdragon XR2は昨年5月に発表された「Snapdragon XR1」の後継チップセットです。
クアルコムのチップセットSnapdragon 821および835は、Oculus GoやLenovo Mirage Solo、VIVE Focusなど、多くのVRヘッドセットに搭載されています。先日発売されたマイクロソフトの「HoloLens 2」も、同社のSnapdragon 850を搭載しています。
今回の発表によれば、Oculus Questなどでも採用されているSnapdragon 835と比較して、XR2はCPU・GPU性能で2倍、ビデオ帯域で4倍、AI性能で11倍、片目あたりの解像度は最大6倍(3K×3K、リフレッシュレート90Hz)になるとのこと。
(Snapdragon XR2とSnapdragon 835との性能比較)
また同製品は5Gに対応しているほか、同時に最大7台のカメラをサポート。米メディアRoad to VRは、「Oculus Quest 」や「Magic Leap One」などの後継機にはXR2が採用される可能性を予測しています。
参考モデルは2020年第一四半期に、XR1も引き続き提供
クアルコムはXR2を搭載した参考用ヘッドセットを2020年第1四半期に出展予定で、2020年後半には同チップセットを搭載した商用ヘッドセットが登場することを期待しています。
なお、既存のXR1もローエンド向け製品用に引き続き出荷する予定とのことです。
(参考)Road to VR
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