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業界動向 2022.07.29

ARシフトを続けるSnap、次は「Snapchat」で遊べるARホラーゲームを提供開始

2022年7月28日、スマートフォン向けの写真共有アプリを展開するSnapは、ARホラーゲーム「Ghost Phoneレンズ」をリリースしました。「写真アプリ」からARへのシフトを推し進めるSnapが、さらなる一歩を踏み出した格好です。


(画像: Snap)

オープンソースゲームエンジンと自社プラットフォームの合わせ技

「Ghost Phone レンズ」は、スマートフォンでプレイ可能なARホラーゲームです。プレイヤーが放置されたスマートフォンの秘密を解き明かすべく、「以前の持ち主に何が起きたのか」をテキストメッセージやデータを手がかりに探ります。中ではARの幽霊と対峙する要素も。ゲームを起動するには、Snapchatアプリのレンズエクスプローラーに移動し、「Ghost Phone」レンズを使用します。他にもSnapchatアプリ内のチャットにあるロケットアイコンをタップするか、同社公式サイトから「Ghost Phone レンズ」をダウンロードするとプレイできます。

「Ghost Phone レンズ」は、SnapのAR体験の開発プラットフォーム「Lens Studio」とオープンソースの3Dゲームエンジン「PlayCanvas」を用いて開発されました。主要技術として「Lens Studio」で提供されている機能の一つである「World Mesh」テンプレートを使用しています。「World Mesh」テンプレートでは、デバイスが見ているものをリアルタイムに3Dメッシュモデル化し、仮想オブジェクト(このゲームの場合は、幽霊や謎を解き明かすためのアイテムなど)を生成します。生成した仮想オブジェクトは、あたかも目の前に実体があるようにARとして表示できます。この技術によって、プレイヤーの周辺に仮想オブジェクトを配置することができます。

Snap社におけるARの取り組み事例

同社は、ARベースとなるBitmojiスタイルのゲームとしてテニスゲームなどを複数リリース。過去には、ゲーム制作エンジン「Unity」やゲームスタジオ「HiDef」と提携し、ゲーム開発の取り組みを加速しています。特に、同社の研究開発部門「AR Innovation Lab」ではARに関する先進的な技術開発が行われており、Snapの提供するSnapchatとゲームとの融合がますます進んでいくことが予想されます。

(参考)SnapHiDef


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