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業界動向 2020.12.22

UnityとSnapが提携、Snapchatと連携した開発ツールが提供

ゲーム制作エンジン「Unity」を提供するUnity TechnologiesとSnap社がパートナーシップを組んだことが発表されました。Unity社は同社のモバイルゲーム向け動画広告サービスをSnap社が提供する写真共有アプリ「Snapchat」にも拡大し、Snap社の開発者ツールを通じてゲーム開発者に提供します。

今回のパートナーシップにより、モバイルゲーム向け動画広告サービス「Unity Ads」が、「Snapchat」の広告ネットワーク「Snap Audience Network(SAN)」にも対応。

Unity Adsの報告によれば、世界で月間229億以上の広告インプレッションが報告されており、世界中の月間アクティブエンドユーザー数は20億人以上に到達。2020年は、モバイル広告の視聴者のコンバージョン頻度が高くなり、インストールコンバージョン率は23%上昇し、モバイルゲームのインストール数は84%増加しているとのこと。

また、「Snapchat」の開発者ツール「Snap Kit」がUnity Asset Storeで利用可能になり、開発者は「Snap Kit」の一分機能を活用してゲーム開発を行えます。Unity Asset StoreのSnap Kitはこちら。そのほか、「Snapchat」アバター絵文字を制作するサービス「Bitmoji」の統合も2021年初頭に予定されています。

Snapchatを使った広告の使用例にはARも挙げられています。

・Snap Kit’s Creative Kit により、ユーザーがゲームプレイを共有する際に、静止画や15秒の動画をブランドステッカーで装飾したり、ゲームのブランディングで作成したARレンズを通してスナップチャットの友達と共有したりすることができるようになり、プレイヤーのゲーム体験を拡張することができます。シェアにはゲームへのリファラルリンクも含まれており、Unity開発者にとってはスナップチャットの2億4,900万人のデイリーアクティブユーザーに対するゲームの発見可能性とユーザーの獲得が促進されます。

AR開発を進めるSnap社

Snap社はARに注力しており、2020年だけでも様々な関連サービスを発表しています。ユーザーの顔をアニメ風に加工するARフィルターは、リリース1週間で30億回もの利用回数を記録。また、制作ツールの強化や、ファッションブランドのグッチと組んでAR試着を行うなどARに関する取組を進めています。

(参考)ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社 プレスリリース


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