北アイルランドのVR企業Immersonalは、VRを活用した犯罪被害者の裁判所での証言をサポートするソフトウェアを開発しました。
オランダ・ハーグの国際刑事裁判所で試験導入されており、2024年には、スコットランドの52の裁判所で展開される予定とのことです。
法廷の雰囲気をあらかじめ知る
BBCによると、Immersonalはスコットランド政府と50万ポンドの契約を結び、今後12カ月間にわたって裁判所でVRサービスを提供します。
犯罪被害者は同サービスを通じて、ヘッドセットを使用して仮想法廷を移動し、法廷事務官などの個人をクリックして役割を説明させることが可能です。
証言する前にバーチャル空間で裁判所の雰囲気やプロセスについて理解を深めたり、裁判所の関係者と対話したりすることができます。
Immersonal社CEOのトム・ヒューストン氏はBBCの取材に対して、「被害者に法廷での経験がどのようなものかを事前に理解してもらうことで、現地での体験の心理的負担を軽減することを主な目的としている」と述べています。
(参考)BBC