Oculusが開発を進める一体型VRヘッドセットSanta Cruzが、2019年第1四半期に出荷を開始すると噂されています。2016年の初公開から期待を集めるデバイスの動向が、注目を集めています。
このニュースは、メディアUploadVRが「複数の情報源から」入手したとするもの。OculusはUploadVRの取材に対し、「将来の計画や発表についてはコメントできませんが、OC5(Oculusが9月に開催する開発者会議)はとてもエキサイティングなものになるでしょう」と回答しています。
ハイスペックな一体型VRヘッドセット
Santa Cruzは、一体型かつ外部センサー不要で単体で動き回ることができるVRデバイスです。今年発売された一体型ヘッドセットOculus Goと比較すると、6DoF(位置トラッキングを含む前後左右上下)が搭載されているだけでなく、手に持つコントローラーも6DoFです。PCやスマートフォンを使わない一体型で、PC向けのOculus Riftのような高品質なVR体験を実現しようとしています。
Oculusは2018年中にSanta Cruzの開発者への出荷を計画していますが、リリース時期については明確にしていませんでした。一方、9月26、27日に開催する開発者会議Oculus Connect 5(OC5)では「Porting Your App to Project Santa Cruz(Santa Cruzへのアプリ移植)」という講演を予定。この場で何らかの情報が明らかになると、期待されています。
気になる価格設定は
今後Santa Cruzの出荷が開始するとなると、気になるのはその価格です。現在同社の一体型VRヘッドセットOculus Goは約200ドル(日本国内価格:23,800円~)、Oculus Riftは約400ドル(同:50,000円~)となっています。また同様に一体型のVRヘッドセットであるレノボの「Mirage Solo」は約400ドル(同:56,268円)、HTCのVive Focusは約525ドル(日本国内では取扱なし)です。
Mirage SoloとVive Focusは現時点で6DoFの位置トラッキングがあるもののコントローラーは3DoFのトラッキングまでしかサポートしておらず、コントローラーも6DoFに対応するというSanta Cruzの価格設定がどうなるのか、注目されます。
2019年1Qのリリースについて、現時点でOculusから正式なアナウンスはありません。まずは9月のOC5で、どこまでの情報が明らかになるのか期待されます。
(参考)Road to VR
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