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統計・データ 2021.07.15

VRゲーム「Bait!」や「Demeo」のResolution Gamesが2,500万ドル調達、ソーシャル要素を盛り込んだゲーム制作に注力

スウェーデンのVRゲームスタジオResolution Games社は2021年7月14日、シリーズCで2,500万ドル(約27億円)を資金調達したことを発表しました。同社は今回の資金調達により、既存タイトルの開発を継続するとともに、より多くの「ライブゲーム(ユーザー同士の交流や強力など、ソーシャル要素が強調されたゲーム)」の制作を表明しています。

VRゲームの黎明期から活躍、直近ではヒットタイトルも

スウェーデンの首都、ストックホルムを拠点とするResolution Games社は2015年に設立されました。コンシューマー向けVRの黎明期に最も有名なタイトルを手掛けたスタジオの1つで、「Bait!」や「Wonderglade」「Solitaire Jester」など、主にフェイスブックのOculusシリーズ向けのVRゲームを多数開発しています。同スタジオはその後、人気ゲーム「アングリーバード」のVRゲーム、ARゲームの開発も行っています。

直近ではTRPGをモチーフにしたRPG「Demeo」や1対1形式の決闘ゲーム「Blaston」、マルチプレイヤー料理ゲーム「クックアウト」など、複数のオリジナルタイトルを開発しています。

「Demeo」は2021年5月7日にリリースされましたが、リリースから2日で50万ドル(約5,400万円)を突破するほどの人気タイトルです。同社は「Demeo」の収益が既に数百万ドルの大台を超え、「滞在時間や保持率などの記録を大幅に更新している」と発表しています。

総額42億円を調達

今回のラウンドでは、Qualcomm Ventures社とBITKRAFT Ventures社が共同でリードし、Knutsson Holdings社などが参加しました。今回のラウンドを含めると、同社の外部からの投資総額は3,850万ドル(約42億円)となります。

Resolution Games社は今回の投資について、「適切なライブゲームを業界に提供し、VRとARの両方のプラットフォームでイノベーションを起こす能力を拡大する」ために使用するとしています。同社のCEOであるTommy Palm氏は、「VRには大きな可能性があり、市場は成熟しつつある」と考えているとし、「VRゲームがPCやコンソールなど他のプラットフォームで見られる可能性を満たすだけでなく、それを超えるものにしたいと考えています」と述べています。

(参考)Road to VR
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