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企業動向 2023.07.03

Google、ARデバイス開発プロジェクトを中止か 今後はサードパーティー向けプラットフォームへ注力?

Googleが、社内で「アイリス(Project Iris)」と呼ばれるメガネ型ARデバイス開発プロジェクトを中止した、と一部の海外メディアが報じました。報道によれば、同社はAndroid向けのXRソフトウェア開発に注力していると見られています。

ARグラス開発プロジェクトを中止か?

米国時間6月27日、Business InseiderのHugh Langley氏は、Googleが「あるARスマートグラスの開発プロジェクトを中止した」と報じました。ラングレー氏は「3人の関係者から聞いた話」だとし、Googleの大規模な人員削減、および同社のAR/VR関連責任者であるClay Bavor氏の退職に伴い、今年の早い段階でプロジェクトが中止されたと報じています。

報道によれば、開発中止されたと見られるプロジェクトは、同社内で「アイリス(Iris)」と呼ばれており、初期のバージョンは、同社が2020年に買収したNorth社の製品「Focals」に類似していたとされています。

2022年に同社が公開したスマートグラスは、会話相手の言葉をその場で自動翻訳して字幕で表示するもので、トラッキングカメラなどの機能は搭載されていませんでした。そのため、この時に発表された製品が完全なAR機能を持っているかは不明です。

今後はAndroid×XR系のプラットフォーム開発に注力

またHugh Langley氏の報告によれば、Googleは現在、ソフトウェアに焦点を当てているとのこと。ヘッドセット向けの「Android XR」とスマートグラス向けの「Android micro XR」プラットフォームを構築しているとされています。

また、2023年のGoogle I/Oでは、Googleは2023年後半にサムスンとのXRプロジェクトに関する詳細を共有する予定であると発表しており、「AR」そのものへの取り組みは継続される見通しです。

(参考)UploadVRTwitter
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