2021年10月29日、メタ(旧フェイスブック)は次世代VRヘッドセット、コードネーム「Project Cambria」を発表しました。本デバイスは「今日の技術で可能な、最先端の、新しい種類のコンピューティングを試したい人に向けて設計」されているとのこと。記事執筆時点ではRGBのカラーパススルー機能、フェイストラッキング、および新しい光学系の搭載が発表されており、来年(=2022年)に詳細な情報が公開される予定です。
「Cambria」はハイエンドな一体型VRヘッドセットに
2021年10月29日現在、Project Cambriaについて明らかになった情報はごくわずかです。それぞれ「一体型VRヘッドセットであること」そして「Oculus Quest 2の後継機(=Oculus Quest 3)ではなく、“ハイエンド”なラインナップであること」が明らかにされています。最先端の技術を搭載し、Oculus Quest 2よりも高い価格帯となる予定です。
現時点で公表されている情報は、「RGBのカラーパススルー機能」「フェイストラッキング」「新しい光学系」の3点です。
カラーパススルー機能
Oculus Quest 2では、前面に搭載されたトラッキング用カメラを通して、周りの環境を白黒で見ることが可能です。Project Cambriaではフルカラーで周辺環境を見ることができ、VRヘッドセットでありながらより没入感のあるAR/MR体験が可能となります。さらに、新たに発表された「Presence Platform」によって、ハンドトラッキングやパススルー機能を活かした体験が可能となる模様です。
フェイストラッキング
Project Cambriaでは、アバター表現の充実によるソーシャルプレゼンスの向上が図られる予定です。デバイスがユーザーの顔・表情を認識し、アバターに反映させる「フェイストラッキング」が搭載されるとのこと。
新たな光学系を搭載
Project Cambriaでは、より高い解像度で没入感のある体験を可能にするため、光学系にも新たな仕組みが搭載されます。レンズにはパンケーキレンズを採用。現行のVRヘッドセットで主流となっているフレネルレンズの欠点を補い、ヘッドセットの小型化を図ります。
「Cambria」の詳報は2022年に持ち越し
メタによれば、Project Cambriaには他にも多くの機能が搭載されるとのこと。詳報は2022年に発表予定です。
(参考)Oculus Blog