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ARグラスで現実空間に字幕 聴覚障がい者向けに

AR技術はエンターテインメント用のコンテンツ制作だけでなく、日常の利便性向上にも活用が見込まれています。

エプソン製のスマートグラス「MOVERIO」を用いた「PORECT(ポレクト)」は、最大20台同時にARコンテンツを共有できる体験型配信サービスです。

今回、2017年10月7日に開催した「能を知る会 東京公演」にて、PORECTを活用した「聴覚障がい者向け観劇支援の実証実験」が行われました。本実証実験は、株式会社クレステックと公共財団法人の鎌倉能舞台によるものです。

実証実験が行われた「能を知る会 東京公演」では、PORECTに「字幕支援サービス」が追加されており、スマートグラスで詞章(演劇作品の文章)を現実空間にAR表示することで、文字付きの映画を楽しむように舞台上の能楽を鑑賞することが可能となっています。

また、詞章を見ながら能の舞を鑑賞するだけでなく、舞台横に設置されている大型スクリーン上に映し出される字幕解説(現代語訳と英語)と比較しながら、演劇の意味や趣きへの理解を深める効果も期待されるとのことです。

実証実験当日は、10人分の聴覚障がい者用の席を設け、2時間30分ほどの上演の内「伝仕舞二番、狂言、能」の合計4演目で、詞章のAR表示が行われたとのことです。

鎌倉能舞台は約45年にわたり世界文化遺産である能楽の普及に向けた「能を知る会」を開主催。初心者向けにスクリーンを設置して字幕解説を表示や質疑応答などを行っています。今回の取り組みは、「字幕解説は詞章の現代語でなく、原文の状態で見たい」という聴覚障がい者からの声によって実証実験に至ったとのことです。

今後の展望としては、演者ごとに詞章の色分けを行ったり、画像や映像を解説資料に活用したりすることで、聴覚障がい者だけでなくすべての鑑賞者に同サービスを提供できるようになるとのこと。また、演劇の公演がない時には、観光客や見学者向けにスマートグラスを貸与し、観劇の疑似体験ツアーを実施することも可能とのこと。

(参考)
株式会社クレステック ニュースリリース
http://www.crestec.co.jp/news/wp-content/uploads/2017/09/PressReleaseCR170927.pdf

この記事を書いた人

みたらし

ゲーム紹介メディア「もぐらゲームス」でライターをしています。Mogura VRではライティングなどを担当しつつ、VRの魅力を伝えられればと思います。

Twitter:@MD5ch_com

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