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投資 2024.02.09

スマホで使える3Dスキャンアプリ「Polycam」が1,800万ドルを調達。Appleの「Vision Pro」にも対応

2月7日、3Dスキャンツール「Polycam」を開発・提供する米Polycamは、1,800万ドル(約26.9億円)を調達しました。資金は「Polycam」の開発や機能追加、3Dモデル生成AIの開発に向けた雇用に充てられます。また、合わせてAppleの「Vision Pro」への対応も発表されています。

本資金調達はシリーズAラウンドであり、Left Lane CapitalとAdjacentが主導。Adobe Venturesに加え、セコイア・キャピタルのShaun Maguire氏、YouTube創業者のチャド・ハーリー氏等、著名なエンジェル投資家も参加しています。

スマホやWebで使える3Dスキャンアプリ開発

Polycamは2021年、ARクラウドプラットフォーム開発を行っていたUbiquity6(2021年にDiscordにより買収)のスタッフ、Chris Heinrich氏とElliott Spelman氏が設立した企業です。同名のスマートフォン向け3Dスキャンアプリ「Polycam」を開発しており、既に2,000万点以上の3Dモデルが作成され、5,000万回以上の編集、300万点以上の物理ベースレンダリングテクスチャが作成されています。

Polycamはスマートフォン(iOS/Android)およびWebブラウザに対応しており、iPhone ProシリーズではLiDARセンサーを使うことで高精度なスキャンも可能です。また、フォトグラメトリ機能や計測機能、フロアプラン機能、Gausian Splattingを活用した機能も追加されています。

本資金調達に際し、CEO兼創業者のElliott Spelman氏は「3Dキャプチャは、20世紀初頭における写真のようなものです」「私たちはPolycamがコダックのカメラの3D版であると考えており、リリース以後、iPhoneのLiDARスキャナを使う代表的なアプリのひとつになっています」とコメント。3Dスキャンや編集を行う、クリエイター向けツールとしての可能性を語っています。

(参考)Polycam


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