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業界動向 2020.12.04

グーグル、VR/AR向け3D共有サイト「Poly」を2021年6月に終了

2020年12月2日、グーグルはVR/AR向けの3D素材共有サイトPoly」を、2021年6月30日に終了することを発表しました。

「Poly」には、3Dモデル作成ツールで作られたOBJデータ、MTLデータをアップロードできます。「Tilt Brush」などのVRクリエイティブツールで作成した3Dモデルのアップロードも可能です。

サービス終了までにダウンロードを

グーグルがコンテンツクリエイターに送った通達メールによれば、サービス終了に先立ち、4月30日には3Dモデルのアップロードが不可能になるとのこと。米メディアVRScoutは、サービス終了までに必要なアセットをダウンロードしておくことを推奨しています。

今回の発表はVRクリエイターに大きな衝撃を与えました。その1人、 Rosie Summersさんは、VRScoutに対して以下のようにコメントしています。

「Poly」の閉鎖は、私にとって衝撃的な出来事です。(私にとって)「Poly」は、たとえソーシャル要素が“いいね”ボタンしかなくても、単なるプラットフォームではなく、コミュニティーのように感じるものでした。画面をスクロールして、多くのアーティストが手掛けた様々な作品に触発される……そんな特別な場所でしたし、今回のニュースはとても悲しいです。

私は「Poly」を、クライアントやコミュニティーに対する、制作物のシェアリングに使用していました。私が仕事をしてきたクライアントたちは、全員が(VR)ヘッドセットを持っているわけではなく(Polyは)簡単かつ迅速にシェアを行うのに最適でした。

近年、グーグルは徐々にVR分野から“手を引く”傾向を見せています。2020年10月には「Daydream」を終了(Android 11でサポート対象外に)。11月には、教育用アプリ「Expeditions」をシャットダウンし、コンテンツの大半を、「Google Arts & Culture」に移行することを告知しています。

(参考)VRScout

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