2月15日、PICOはVR/ARの標準仕様「OpenXR」に対応したことを明らかにしました。これにより「PICO Neo 3 Pro/Pro Eye」「PICO Neo3 Link」「PICO 4」「PICO 4 Enterprise」など、全てのPICOヘッドセットが「OpenXR」準拠のアプリとの互換性を持つことになります。
Metaに対抗するVRヘッドセットメーカー
PICOは2015年4月創業の中国のVRヘッドセットメーカー。2021年8月に、動画プラットフォーム「TikTok(ティックトック)」を開発・運営するByteDance傘下となりました。同社は一体型VRヘッドセット「PICO 4」を展開し、2022年10月にはビジネス向け一体型VRヘッドセット「PICO 4 Enterprise」を発表しています。
OpenXR対応でアプリケーション開発を容易に
今回、PICOが対応した「OpenXR」はVR/AR開発の標準仕様です。VR/ARプラットフォームでのデバイスやアプリ間の仕様を統一し、プラットフォームごとの最適化コストを減らすことを目的としています。OpenXRに対応することで、簡単で迅速なアプリケーション開発が可能になります。
OpenXRの取り組みにはMetaやMicrosoft、HTCといった多くの企業が参加しており、2021年2月にはValve(SteamVR)、同年7月にはMeta製デバイス、2022年にはMRデバイス「Magic Leap 2」が正式対応しました。
OpenXRに準拠して開発されたアプリケーションは、OpenXR対応のヘッドセットであれば原則としてどのデバイスでも動作します。PICOは自社デバイスで使用可能なアプリケーションをより多くラインナップすることで、さらなるユーザー獲得を模索していると見られます。
PICOの開発者向けのOpenXR SDKはこちらのリンクから。
(参考)PICO developer