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メタバース最新動向 2022.11.02

Oculus創業者パルマー・ラッキー氏がMetaの「Horizon Worlds」に辛口コメント。一方で成功の可能性も指摘

10月26日、Oculusの創業者であるパルマー・ラッキー氏は、マーク・ザッカーバーグ氏のXR・メタバース分野での取り組みについて言及しました。ラッキー氏はMetaのメタバースサービスである「Horizon Worlds」について、「プロジェクトカー(所有者が趣味で大金をかけて作るカスタム自動車)になっている」と指摘しつつも、「Metaのメタバースはいずれ成功する可能性がある」と、前向きな見解を述べています。


(パルマー・ラッキー氏、2022年3月)

パルマー・ラッキー氏は、2012年にOculusを創業。Oculusはクラウドファンディングでの記録的な調達や2回にわたる開発者版リリースを経て、2014年にFacebook(現Meta)によって20億ドルで買収されました。後に“Oculus”はプロダクト名や部署名としては消滅し、プロダクト名は「Meta Quest」シリーズに、XR・メタバース部門の名称は「Reality Labs」に変更されています。なおラッキー氏は2017年に当時のFacebookを解雇され、現在はセキュリティや軍事・防衛製品に特化したスタートアップAnduril Industriesを経営しています。

辛辣なコメントも、Metaの今後には前向きな考え

今回のパルマー・ラッキー氏の発言は、ウォール・ストリート・ジャーナルのカンファレンス「Tech Live」でのこと。Metaの「Horizon Worlds」についての印象を聞かれた同氏は、「良い製品だとは思わない(I don’t think it’s a good product)」と語りました。続けて「良いものでもなければ、楽しいものでもない。ほとんどの人が、良い製品でないという意見に同意するだろう」とコメント。「Horizon Worlds」への批判的な意見を明らかにしました。

一方で、「マーク・ザッカーバーグは、バーチャルリアリティの世界一のファンであり、彼は歴史上の誰よりも多くのお金と時間をつぎ込んでいる」「Horizon Worldsはプロジェクトカーのようなもので、時間がかかり、失敗も伴うだろう。今はひどいものだが、将来はすばらしいものになるかもしれない。彼(ザッカーバーグ)はそのために資金をつぎ込んでいる。長い目で見るならば、最も勝てる立場にある」ともコメント。自らもVR技術のファンであるラッキー氏は、その実現を願う1人として、Metaを賛否含めて評したと言えるでしょう。

(参考)INSIDERYouTube


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