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話題 2022.03.01

Oculus創業者のパルマー・ラッキー氏が「SAO」のイベントに出演 フルダイブVRの可能性を語る

2月22日から開催中のオンラインイベント「Sword Art Online EX-CHRONICLE Online Edition: “2022 VR-CHRONICLE” 」に、Oculusの創業者パルマー・ラッキー氏が出演しました。メタバースを含む、現在のVR分野などに関する見解を語っています。

ラッキー氏は2012年にOculus VR(当時)を創業したことで知られている人物。2017年に退職した後は、最新技術を使った防衛システムを開発するスタートアップAnduril Industriesを設立しました。

トークショーには、ラッキー氏のほか、声優の天城サリーさんと、ソニー・ミュージックコミュニケーションズの松平恒幸氏が登壇。メタバースやVRなど様々な題材をテーマにしたセッションが行われました。

ラッキー氏は、(個人的に)メタバースを「人が暮らして働いて、遊んで現実世界の制約なしに、なんでもできるパラレルワールド」と定義していると説明。約10年前から「メタバースで会おう」という一文をサインに添えていることを明かしました。

またVR業界の現状を「非常にポジティブ」であるとコメント。子供の頃に夢見ていた光景が実現したと説明しています。

“フルダイブ”も実現可能

ラッキー氏は、「ソードアート・オンライン」に登場する“フルダイブ”型のVR体験についても、将来的に実現可能であるという見解を示しました。

作中に登場するVRマシン「ナーヴギア」については、ブレイン・コンピューター・インターフェイスを使用して触覚をプレイヤーに感じさせる方法が、より現実的な再現方法であると解説。あわせて光学プロジェクターによって、視覚データを直接的に目に送る仕組みが考えられるそうです。

ラッキー氏は現在、VR業界から遠ざかっていますが、2022年1月、有志がOculusに対して送った“お別れ動画(※)”に対して、「これで私の決意が戻った」とコメントしています。同氏は、再びこの分野に戻ってくるのか――次の動きを、期待しながら待ちたいところです。

(※:メタ社は「Oculus」ブランドを消滅させ「Meta」に統合されています)

「Sword Art Online EX-CHRONICLE Online Edition: “2022 VR-CHRONICLE” 」は、国内では2021年11月に実施されたイベント。今回は“グローバル版”と位置付けられています。

(参考)YouTube


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