Home » palanとKDDI、ボリュメトリックビデオのWebAR配信技術で提携。2月下旬から新サービスを提供予定


業界動向 2023.02.16

palanとKDDI、ボリュメトリックビデオのWebAR配信技術で提携。2月下旬から新サービスを提供予定

株式会社palanとKDDI株式会社は、ボリュメトリックビデオのWebAR配信技術で提携、「飛び出すAR supported by palanAR」を発表しました。KDDIの「飛び出すAR」にpalanのノーコードコンテンツ編集システムを組み込むことで、事業者によるコンテンツ制作をより容易にします。なお、本サービスの提供開始は2023年2月下旬の予定です。


(画像:palan)

「palanAR」と「飛び出すAR」が連携、表示コンテンツがより多彩に

palanは、ノーコードでWebARコンテンツを制作できるサービス「palanAR(パラナル)」の開発・提供を行っています。WebARとは、ウェブブラウザ上で体験可能なARコンテンツのこと。アプリ不要で、QRコードやURLを読み込めばそのまま体験できるのが特徴です。

KDDIは2022年10月から「飛び出すAR」の提供を開始しています。これはフライヤーや雑誌などの紙媒体にスマートフォンをかざすと、出演者が3D化して表示されるサービスです。表示された出演者は360度どこからでも見ることができます。主にエンターテイメント業界や出版業界での活用事例があります。


(出典:KDDI)

「飛び出すAR」は、ボリュメトリックビデオの撮影・データ制作から、ユーザーが体験するための環境構築まで一気通貫で行える点が特長とされています。しかし、その一方で出演者の表示にしか対応しておらず、サイズや位置の変更もプログラムのコード修正が必要でした。

今回、「飛び出すAR」が「palanAR」と連携可能に。二社による「飛び出すAR supported by palanAR」の提供となりました。これによって、従来の出演者の表示に加えて、3Dオブジェクトや画像、動画、文字の追加などのカスタマイズが可能となっています。

本サービスの提供は2月下旬予定とのこと。提供料金は公表されておらず、palanの問い合わせ窓口への案内となっています。

ボリュメトリックビデオとは?

「ボリュメトリックビデオ」は、立体映像技術のひとつです。人物や物体の位置や動きを含めて空間全体をキャプチャし、3D映像を生成します。多数のカメラを使い、複数の方向から撮影することで、自由なアングルでの映像表現が可能になります。日本国内ではキヤノンの取り組みなどが知られているほか、2022年4月にはプロ野球の試合にボリュメトリックビデオが導入され、話題となりました。

(参考)プレスリリース


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード