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業界動向 2020.09.02

キヤノンが「どの角度からでも見れる」映像のスタジオ開設、エンタメなどで活用

キヤノン株式会社は、自由視点映像や3Dコンテンツの撮影を行う「ボリュメトリックビデオスタジオ‐川崎」を川崎事業所に開設しました。スタジオでは100台以上の4Kカメラを使用。独自の画像処理技術により、撮影とほぼ同時に映像や3Dデータを生成します。


(スタジオ内部の様子)

キヤノンの大規模スタジオ、撮影から編集まで一気通貫

過去にもキヤノンは2019年、ラグビーワールドカップ2019の自由視点映像を公開。ハイライトシーンを抽出し、実際のカメラ位置にとらわれない映像体験を提供しています(参考:キヤノン)。

これらのスポーツ関連で蓄積された自由視点映像の生成技術を応用し、エンターテインメントを含む幅広い範囲でボリューメトリック映像(※)の制作を行います。

(※ボリューメトリック映像/Volumetric Video……360度あらゆる角度から見れる映像をつくる技術、またはその技術を用いて作られた映像。通常の映像は単一のカメラ視点でしか視聴できないが、ボリューメトリック映像は多数の方向から撮影・補間することで、自由な方向から見られる映像となる)

スタジオ活用の第1弾ライブ配信を実施

本スタジオ活用の第1弾として、女性ラップデュオ「chelmico」のライブ配信が8月26日に実施されています。複数の自由視点映像を同時に生成し、映像を切り替えることで、視点を大きく変えた動きを実現したほか、通常カメラの映像と自由視点映像をスムーズに切り替える「2次元と3次元を行き来する」というバーチャルライブのテーマに沿った演出が行われました。

(参考)キヤノン株式会社 プレスリリース


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