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Meta Quest 2019.08.17

【2019年8月版】VRヘッドセット「Oculus Quest(オキュラス クエスト)」最新情報まとめ

フェイスブック(Oculus)の新型VRヘッドセット「Oculus Quest(オキュラス クエスト)」。2019年5月21日に発売されて2ヶ月以上が過ぎ、デバイスのアップデートや新機能の追加、対応アプリ・ゲームのリリースが行われています。

本記事では、Oculus Questの特徴や直近のアップグレード内容、新作アプリ・VRゲームなどの最新情報をまとめて紹介します。

目次

Oculus Questとは?
VRを体験したい時にすぐ遊べる
遊べるVRゲーム・アプリ紹介
価格と購入方法
スペック
Oculus Questの最新情報を知りたい人へ

Oculus Questとは?

「Oculus Quest」は、2019年5月に発売発表された一体型VRヘッドセットです。

大きな特徴として

・PCやケーブル、スマートフォンが必要ない
・VR内を自由に歩き、動くことができる
・人気・名作VRゲームが多数移植されている

などがあります。

またOculusからは、Questの他にもPC向けの「Oculus Rift S」や、より手軽な「Oculus Go」が発売されており、各ヘッドセットの比較などはこちらの記事解説しています。

VRを体験したい時にすぐ遊べる

QuestはVRを体験するためにPCやスマートフォンなどが不要ため、遊びたいと思った時にヘッドセットをかぶることで、すぐに遊ぶことができます(ただし、最初のセットアップ時はスマートフォンのアプリが必要)。

VR体験中は、PC向けVRヘッドセットのようにケーブルを接続する必要がないため、没入感を下げることもなく、ゲームやアプリに集中することができます。また、VR内で身体や手を自由に動かすことができる「6DoF」のトラッキングを実現しているので、PC向けVRヘッドセットのようなリッチなVR体験が可能です。

(画像左:3DoFのイメージ図。VRヘッドセットをつけた頭の回転だけを反映する。 画像右:6DoFのイメージ図。3DoFの回転に加え、上下左右前後に自由に動くことができる)

セットアップ方法は簡単

Questのセットアップは、5~10分ほどで完了します。セットアップには、Wi-Fi環境とBluetoothをONにしたスマートフォンが必要となります。

MoguLiveでは、Questのセットアップ方法をこちらの記事で紹介しています。

性能向上などアップデートも精力的

Questの発売後、ハンドコントローラー(Oculus Rift Sと共通)のトラッキングや、プレイスペースを認識する機能の性能向上など各種アップデートが実施されています。

Questのハンドトラッキング範囲は、ほぼ180度と広いものの、手の動きをヘッドセットに搭載されたカメラで認識してるため、ヘッドセットの目の前や側面はやや認識しにくいという場面がありました。こういった問題もアップデートにより改善しています。

また、Questの「ガーディアン」機能(※)では、異なる場所に存在する、複数のプレイスペースを認識する機能が強化。1つの部屋に複数のプレイスペースを設定することが可能となりました。

(※ガーディアン……OculusのVRヘッドセットを使用する際、部屋の壁や机などにぶつからないようプレイスペースを指定、スペースの外に出そうになると視覚的に警告を出すことで安全を守るシステム)

遊べるVRゲーム・アプリ紹介

フェイスブックは、2019年内にQuest用のVRゲームを計100タイトル以上リリースすると告知しています。8月執筆時点、Oculus Storeでは約70タイトルのVRゲームが配信さています。

執筆時点でリリースされているVRゲーム・アプリの中から、オススメのタイトルをピックアップして紹介します。

Beat Saber

「Beat Saber(ビートセイバー)」は、光剣を両手に音楽に合わせてブロックを斬っていくVRリズムゲーム。2018年4月のリリース以降、累計100万本以上を売り上げた世界的ヒット作品です。PC向けのHTC VIVE、Oculus Rift(Oculus Rift S)、Windows MR、そしてPlayStation VR(PSVR)に対応しています。

Quest版では、ヘッドセットのケーブルを気にせずにプレイができます。本作は上下左右に激しく身体や手を動かしながら遊ぶため、ケーブルのない快適さはかなり魅力的です。

Oculus Store:Beat Saber

SUPERHOT VR

「SUPERHOT VR」は、PC向けFPS「SUPERHOT」をVR向けにリメイクしたタイトルです。「自分が動いた分だけ、時間が動く」という、白い空間の世界で周囲より迫り来る赤い敵を銃や格闘などで倒していきます。独特なゲームシステムにより、「多数の敵に囲まれる場面」や「至近距離からの銃撃」など絶望的な局面から敵を倒すといった、スーパープレイを実現することができます。

本作はVRFPSの中でも酔わずにプレイできるタイトルの1つで、スタイリッシュなアクションやVRとの相性の良さが魅力。VR版のみで原作の販売本数を超える80万本を売り上げおり、人気の高さが伺えます。

Oculus Store:SUPERHOT VR

Rec Room

「Rec Room」は、他のプレイヤー複数人とコミュニケーションを楽しめるソーシャルVRアプリです。サバイバルゲームや各種スポーツ・ミニゲームなどを様々なプレイヤーと交流しながら体験できます。

6月5日には、Quest版に物語を進めていくアドベンチャー形式のミニゲーム「Quest For The Golden Trophy」も実装され、剣や弓を使用してファンタジーモンスターと戦いながら進めていく冒険を、最大4人のプレイヤーで楽しめます。

Oculus Store:Rec Room

東京クロノス

「東京クロノス(TOKYO CHRONOS)」は、無人の渋谷に閉じ込められた8人の高校生たちが繰り広げる総プレイ時間10時間超えのVRミステリーアドベンチャーゲームです。物語はプレイヤーの選択によって変化していきます。

本作の制作には、映画「楽園追放」のモーション監督を担当した柏倉晴樹さん、「ソードアート・オンライン」などのプロデューサーとして知られる三木一馬さんといった豪華スタッフが参加しています。

Oculus Store:東京クロノス

ソード・オブ・ガルガンチュア

「ソード・オブ・ガルガンチュア(Swords of Gargantua)」は、巨人ガルガンチュアやその軍団と剣で戦いを繰り広げる、オンライン対応のVR剣戟アクションゲームです。シングルプレイのほか、最大4人のオンラインマルチプレイにも対応。世界中のプレイヤーと迫りくる巨人の軍勢を相手に戦うこともできます。さまざまな種類の武器や防具があり、初心者から上級者まで楽しめる50以上のステージが用意されています。

Oculus Store:ソード・オブ・ガルガンチュア

その他、オススメのQuest対応VRゲーム・アプリはこちらです。

QuestとOculus Rift Sはクロスバイ・クロスプレイに対応

QuestとOculus Rift Sはクロスバイ(※1)・クロスプレイ(※2)に対応しています。一部のソフトでは、Rift SとQuestのストアで同じタイトルが販売されている場合は、片方のストアで購入すればもう片方でも同じゲームを購入することなく遊ぶことができます。クロスバイに対応しているかどうかは、各ゲームの個別ページで確認できます。

(※1 クロスバイ……複数のプラットフォームで同一のゲームが配信されている場合、1つのプラットフォームでゲームを購入すれば他のプラットフォームでも同じゲームを購入することなく遊べる方式)
(※2 クロスプレイ……複数プラットフォーム間でのマルチプレイのこと)

Oculus Goのアプリが使えるモードが実装予定

7月25日、QuestにOculus Goのエミュレーションモード(互換モード)が追加されることが明らかになりました。これは、フェイスブックのCTO、ジョン・カーマック氏がTwitterで告知したものです。

カーマック氏によれば、いくつかのGo専用アプリは「Go/Questの“ハイブリッド”アプリになる」と説明。また多くのGo専用アプリはQuestの6DoFトラッキングを活用可能となり、解像度やフレームレートの向上も見込めると解説しました。Goの互換モードは2019年末の実装を予定しています。

価格と購入方法

Questはストレージが64GBと128GBの2モデルが販売されています。価格は64GB版が49,800円、128GB版は62,800円(送料・税込)です。購入はOculusの公式サイト、またはAmazon(国内正規品)からできます。

Quest公式サイトからの購入方法

公式サイトから購入する場合は、PCの場合は右上にある「今すぐ購入」をクリックし(ブラウザの画面サイズによっては表示されないことがあります)、購入したいモデルを選択します。次に、カート内の製品と金額を確認してから「チェックアウト」を選択。氏名や住所など必要事項を記入して、支払いに進みます。氏名と住所はローマ字表記が求められるため、日本語入力をしないよう注意しましょう。

支払い方法を入力したら、注文内容の確認画面が表示されます。注文内容、配送、支払いに間違いがないことを確認し、利用規約等に同意したら「サービス利用規約およびプライバシーポリシーを読み、これに同意する」にチェックします。最後に「注文を完了」をクリックして予約購入が完了です。

Amazonからの購入方法

Amazonから購入する場合は、Questのページ(64GB/128GB)から購入できます。Amazonでの購入に際しては、正規品であることを確かめてから購入しましょう。

ただし、記事執筆時(2019年8月初旬)時点では、Amazonの国内正規品は64GB版および128GB版ともに売り切れ状態となっています。Oculus公式サイトでは、64GB版と128GB版の両モデルとも販売されています。

スペック

Questのスペックは以下の通りです。

ディスプレイ

1,600×1,440×2枚、OLED(有機EL)

トラッキング

6DoF

リフレッシュレート

72Hz

IPD調整

ヘッドセット底部のスライダーで調整

ストレージ

64GBと128GBの2モデル

プロセッサ

Snapdragon 835

重量

596g(ヘッドバンド込み、実測値)

トラッキング

6DoF(インサイドアウト方式)

対応プラットフォーム

Oculus Store

なおQuestのコントローラーは、Oculus Rift Sのものと共通であり、Quest・Rift Sの両機種で使い回すことも可能です。

専用ケースなどの関連アクセサリ

Oculus公式サイトでは、 Questの純正アクセサリや交換用のパーツを購入することができます。「Oculus Questトラベルケース」は、ヘッドセット本体やハンドコントローラー、充電ケーブル、電源アダプターを収納して持ち運べるソフトシェルケースです。Quest一式がすっぽり収まるサイズで、縦置きも可能で場所を取らないので便利です。価格は5,000円(税込)。

Questを汚れから守る「VRカバー」

VR体験時の汗や脂がヘッドセットに付着するのを防ぐ「VR Cover Oculus Quest用ノーマルタイプ」も販売されています。本製品は2枚セットとなっており、片方を洗濯・掃除している間も、もう片方をOculus Questに装着して使用することができます。

「VR Cover Oculus Quest用ノーマルタイプ」はAmazonおよびYahoo!ショッピング、法人向けECストア「Mogura VR Store」にて販売されています。価格は2,980円(税込)など。

Oculus Questの最新情報を知りたい人へ

MoguLiveでは、Oculus Questに関する最新情報を随時掲載しています。「Oculus Questのことをもっと知りたい!」という方は、下記のページをチェックしてみてください。

Oculus Questに関する記事一覧(MoguLive)
https://www.moguravr.com/tag/oculus-quest/


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