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抜群のキャラデザとテキストにまで宿るこだわり 注目のVRミステリーADV「東京クロノス」【TGS2018】

2018年9月20日から23日まで開催された、国内最大のゲーム展示会「東京ゲームショウ2018(TGS2018)」。本イベントには、MyDearest株式会社によるVRミステリーアドベンチャー「東京クロノス」のデモ版が出展されていました。本記事ではこのデモ版の体験レポートをお届けします。

2019年春に公開予定の「東京クロノス」は、「ソードアート・オンライン」のプロデューサーを務める三木一馬氏や、映画「楽園追放」のモーション監督を担当した柏倉晴樹氏など豪華スタッフが手がけるタイトルです。先日はクラウドファンディングサイトのKickstarterで目標金額の75,000ドル(約830万円)を達成、国内・国外を問わず注目を集めています。

ブースは人の往来が絶えず。魅力的なキャラクターとストレスのないテキスト表示

MyDearest社による「東京クロノス」のブースはTGSのVR/ARゾーンの一角にありました。イラストレーター・LAM氏が制作したスタイリッシュなキャラクタービジュアルが目を惹きます。


(TGS2018のMyDearest社「東京クロノス」ブース。人の往来が絶えることはなかった)

ブースでのデモ体験はおよそ5分から10分前後。「東京クロノス」の冒頭・導入部分を体験できます。体験には一体型VRデバイス「Oculus Go」を使用し、比較的省スペースかつ簡単に体験できるようになっていました。列に並んで15分ほど待ちデモ体験に移ります。

ゲームは主人公・櫻井鏡介(CV:上村祐翔)の目線でスタート。VR内は主観視点となっています。霧に包まれたような無人の渋谷で目覚めた主人公は、偶然か必然か、クラスメイトたちと遭遇します。今回のデモで登場するのは二階堂華怜(CV:石川由依)、桃野夕(CV:木戸衣吹)、そして東国ユリア(CV:柚木尚子)の3人。彼女たちも「気がついたら渋谷にいた」「目が覚めたら倒れていた」とのことで、謎は深まるばかり。


(画像左:クラスメイトの二階堂華怜/にかいどう かれん。クールでミステリアス、櫻井にそっけない態度を取るが、その表情の裏には何かが隠されていそうだ。 画像右:こちらは主人公・櫻井響介の幼馴染、桃野夕/ももの ゆう。写真部に所属しており、カメラを持ち歩いている。このカメラは今後キーアイテムになるかもしれない)

キャラクターが登場しはじめて筆者が思ったことはひとつ、どのキャラもデザイン(ビジュアル)が抜群に良い。鮮やかな色使いやシャープなシルエットが特徴的で、それぞれが個性を際立たせつつ、魅力的なビジュアルに仕上がっていると感じました(国内だけでなく海外でもかなりウケが良さそうです)。イラストレーターのLAM氏の手腕はもちろんのこと、イラスト・アニメ的な表現を破綻なく3Dモデルやモーションへ落とし込んでおり、そちら側を制作しているスタッフや、モーション監督を務める柏倉晴樹氏の意気込みが感じられます。


(「天才物理学者」こと東国ユリア/とうごく ゆりあ。「東京クロノス」のタイトル発表時には彼女が大々的にフィーチャーされたビジュアルイメージが準備されており、本作の看板キャラと言えるかもしれない)

加えて、テキスト表示がかなり見やすいつくりであることもポイント。VRゲームでテキストを出す場合、従来のノベルゲームのようなテキストウィンドウをそのまま出すケースもあるのですが、「東京クロノス」は空間に2Dで文字を表示する方法を選択しています。さらにこの文字表示の方法が「喋っているキャラクター(ないしプレイヤー=主人公)のほうからテキストが飛んでくる」方法、かつキャラクターのイメージカラーでウィンドウを区切る線や名前が色分けされているので、かなり「誰がいつ話しているのか」が分かりやすい仕組みになっています。フェードインやフェードアウトも自然で、おまけに「周囲を見回すように頭を動かすと、テキストはやや遅れてプレイヤーの視界へ移動するため、風景やキャラをじっくり見れる」という至れり尽くせりな仕様。ストレスもほぼなく、このテキスト表現の手法はかなり練られていると感じました。


(「東京クロノス」の渋谷。再現度は高く、渋谷に行ったことがある人なら一発で分かるはず。ハチ公や“青ガエル”もしっかり駅前広場にある)

また、冒頭には「無人の渋谷に一人で放り出されてさまよっていた桃野夕が、ようやく見つけた主人公=プレイヤーへと抱きついてくる」シーンがあるのですが、美少女に抱きつかれるということで、いちプレイヤーとしてはかなりドキッとしました。

あくまでデモ版ということで、内容は短め。キャラクター同士の掛け合いなどを経て、東国ユリアの口から衝撃的な事実――内容は伏せておきます――を聞かされ、続きが気になるいいところでデモ体験は終了です。キャラクターの内面や心理描写まで入り込むところまでは行きませんでしたが、発売が非常に楽しみになる導入でした。

総プレイ時間は10時間以上、“2回以上やりたくなる”しくみも

デモ体験終了後、総合プロデューサーを務めるMyDearest社CEO、岸上健人氏に「東京クロノス」に関するお話をうかがいました。


(ブース前ではPVが繰り返し流されていた。鏡やガラスの表現が印象的)

先述したテキスト表現ですが、こちらはやはり「相当な研究と試行錯誤を重ねた」とのこと。プレイヤーの視界を邪魔せず、かつ誰がいつ話しているのか分かりやすくし、VR空間での表現に最適なスタイルを追及したのだとか。また、3Dキャラのサイズは少し大きめに作っており、「キャラを立たせる・キャラの見栄えを良くする」方向の調整をかけているとのこと。これまでにもVRマンガ・VRノベルを複数リリースしているMyDearest社ですが、そのノウハウや知見が活かされているようです。

(MyDearest社による「VR×ライトノベル」の「Innocent Forest」シリーズ。こちらは平面的な、テキストウィンドウ型の表示を採用していた)

さらに岸上氏は「シナリオ全体の文字数は文庫三冊分くらい。総プレイ時間は10時間以上を想定しており、複数回遊びたくなるような“仕掛け”も用意している」と作品のボリュームやシナリオギミックについても言及。VRでの本格的なミステリーアドベンチャーがどのような仕上がりとなるのか、非常に楽しみです。

「東京クロノス」は2019年春、Oculus(Oculus Go/Rift)、HTC Vive、そしてPlayStation VR(PSVR)向けにリリース予定です。


(キャラクターポップも多数設置されていた。やはりデザインのカッコよさが目を惹く)

(参考)東京クロノス 公式Webサイト



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