2022年3月21日、大手スポーツ用品メーカーのナイキ(Nike)は、バーチャルワールド「NIKELAND」の来訪者が670万人に達したことを発表しました。
NBAスターのレブロン・ジェームズも来訪、ユーザー数着実に伸ばす
2021年11月、Nikeは月間ユーザー数2億人超を有するオンラインゲームプラットフォーム「Roblox」にて、「ナイキのバーチャル・テーマパーク」ともいえるバーチャルワールド「NIKELAND」を開設しています。ユーザーは鬼ごっこやドッジボールといったゲームを楽しめるほか、Robloxのアバターで着用可能なナイキとのコラボ製品などを購入できます。さらにナイキは同年12月、バーチャルアパレルのデザイナーグループRTFKTを買収、バーチャル製品やWeb3関連の制作・展開を行うNike Virtual Studiosを立ち上げるなど、メタバースに向けた体制構築を進めていました。
2022年の2月にはNBAのスター選手であるレブロン・ジェームズ氏が「NIKELAND」を訪れるイベントが開催されました。レブロンはバスケについて語り、ファンとハイタッチを交わし、バスケや体を動かすゲームをプレイし、NBAファンやRobloxユーザーとのコミュニケーションを図っています。
継続的な取り組みもあってか、ナイキのカンファレンスコール資料によれば「NIKELAND」には195カ国から約670万人が訪れたとのこと。さらにナイキのCEO、Jack Donahoe氏によれば、ナイキは次の四半期にマーケティングと広告の予算を20%増やすとしており、その金額は約8億5400万ドルに相当するとのこと。
Donahoe氏は、「当社のデジタル分野における最高レベルの経験を活かし、Web3プロダクトや体験を構築します。(…)私たちはこの分野ですでに見られるポジティブな勢い、そして熱量に満足しています。私たちは業界におけるデジタル・リーダーシップさらに拡大するため、将来に期待しています」とコメントしています。