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【体験レポ】Rift Sで体感する、Oculusの徹底的な「使いやすさ」へのこだわり

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5GでVRはどう変わる? MWC各社の展示から見えたその道筋

スペイン・バルセロナで2月25日から開催されたモバイル技術の展示会、MWC 2019(Mobile World Congress 2019)。MWCでは、次世代の高速通信である5Gが大きくフィーチャーされていました。スマートフォンメーカー各社が5G対応端末を発表したほか、5Gを活用したシステムや基盤技術、様々なソリューションなど、会場のいたるところで5Gに関する展示が見受けられました。

「大容量・低遅延」を謳う5Gを活用する一つの用途として、VRは注目されています。MWCでもその傾向は強く、各社が5Gを使って「VRがどのように変わるのか」を示唆するデモを展示していました。

まずはVR向け動画

韓国・LGが展示していたのは、5G対応の新型スマートフォンである「V50」向けのVR用動画配信サービスです。スマートフォンを差し込むタイプのVRヘッドセットを使い、ステレオ撮影された3Dの映像を遅延なくストリーミング配信します。

またLGは5Gを利用したARアプリのデモも展示。30基のカメラで3DキャプチャしたアイドルがARで目の前に現れ、ライブを楽しめるというものでした。

また、インテルもノキアの5Gサービスを使い、8KのVR用360度動画を遅延なくストリーミング配信するデモを展示。これまで4Kでの360度動画のストーリングが通常でしたが、5Gによりさらに高画質なVR向けの映像のストリーミング配信が増えていくことは間違いありません。

本丸はVRコンテンツそのもののストリーミング

動画配信の次に訪れることが予想されるのは、5Gを使ってVRのレンダリング(描画)をクラウド側で処理してしまう技術です。現在、高解像度で動き回れる(6DoF)ハイエンドなVRを体験するためには、描画処理を行うためのゲーミングPCが必要です。PCが不要な一体型のVRヘッドセットも登場し、手軽にVR体験が可能になりましたが、その処理能力はPCに比べて低め。解像度等では劣ったVR体験となります。

しかし5Gにより、この構図が大きく変わることが予想されます。半導体メーカーのクアルコムは、5Gによって変わるVRの姿を2通り展示しています。

1つ目は、5GのスマートフォンにVRヘッドセットをケーブルで接続して体験をするというもの。MWCに合わせてクアルコムが発表したアライアンスで示されているものです。スマートフォンは5Gでサーバーにつながっており、サーバー側で描画処理が行われます。会場では、解像度4Kかつ6DoFのVRヘッドセットで体験をしたところ、描画はハイエンドレベルで美しくできていました。HTCのPC向けVRヘッドセットVIVE Cosmosはこの仕組みを使用する可能性があります。

2つ目は、一体型のVRヘッドセットに5Gの通信装置を取り付けるというもの。解像度は両目で2K強と同じコンテンツを体験しましたが、こちらは快適に体験ができました。

クアルコムの展示はいずれも、コントローラーの操作なども伴ず、景色を眺めるだけという非常に実験的なものでした。

またインテルはVIVE Proで外界を見ることのできるARモードを使って、現実でバットマンが悪役と戦っている様子をジオラマのように体験する“MRコンテンツ“を展示していました。このMRコンテンツを5Gでストリーミング配信しているというものでしたが、実際は自己位置が固定で現実とは干渉しないARコンテンツだったため、その実力は計りかねるものでした。

PCVRを一体型VRヘッドセットで快適に体験

より完成度の高いデモを展示していたのはHTCです。発売が発表されている6DoFの一体型VRヘッドセットVIVE Focus Plusを使って、PC向けのVRゲーム「SUPERHOT VR」を体験するというものです。

レンダリングは基地局の隣に置くことを想定しているAMD製のエッジコンピュータで行っています。エッジコンピュータで行われたデータは家庭に設置した5G HUBを経由し、11ac帯のWi-FiでVIVE Focus Plusに到達する仕組みです。

HTCによれば「低遅延な5Gとはいえ、限りなく低いレイテンシーが要求されるVRのような用途には、クラウドでの処理では遅延が生じる。基地局にエッジコンピュータを置くことが望ましい」として、この仕組みを設計したとのこと。

筆者はこのゲームを何度もPCを使ったVRで体験しています。当日会場の環境が悪く位置トラッキングはズレ気味だったものの、自分の身体や手の激しい動きでも遅延はなく、そこにPCがないことを感じさせない、違和感のないものでした。

この仕組みが確立すれば、ハイエンドなVRヘッドセットに限定されていた良質なVR体験を、一体型VRヘッドセットだけで体験できるようになります。例えば現在、一体型VRヘッドセット「Oculus Quest」向けにハイエンド向けのコンテンツを移植しようとすると最適化が必須ですが、そういった開発者側の手間もなくなります。

現状よりも安価かつ手軽に、PCレベルのVRができるようになること。それこそが、5GがVRにもたらす最も大きな変化になりそうです。果たして5Gの広範な普及がいつになるのか、そちらも合わせて注目です。

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