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VIVE 2019.02.22

HTCが一体型VRヘッドセット「VIVE Focus Plus」発表 6DoFコントローラーや新型レンズ搭載

HTCが、一体型VRヘッドセット「VIVE Focus」の法人向け新モデル「VIVE Focus Plus」を発表しました。VIVE Focus Plusでは新型レンズの搭載、さらにハンドコントローラーの6DoF化(※)などの様々な改良が行われ、無料のエンタープライズライセンスも付属します。VIVE Focus Plusは2019年の第2四半期に発売予定、現時点での販売価格は不明です。

(※6DoF(Six Degrees of Freedom)……デバイスの向きと位置を認識するトラッキング方式。VR内における前後左右の自由な動きが可能となる。これに対し、デバイスの向き=回転のみを認識するトラッキング方式を3DoFと呼ぶ)

超音波を使ったハンドコントローラー

今回「VIVE Focus Plus」に同梱されるコントローラーは、2018年10月に開発者版が発表されたモデルの製品版。超音波を使って物体の位置を測量する、超音波トラッキングが採用されています。VIVE Focus Plusに搭載されたエミッターが超音波を発し、その音波をコントローラー側のエミッターが受信することで、トラッキングが機能します。

解像度は据え置き、レンズは改良

「VIVE Focus Plus」のディスプレイ解像度は、2880×1600(1レンズにつき1660 × 1600)。前モデルに当たるVIVE Focusと同一です。しかし、VIVE Focus Plusに搭載されるレンズは新型になるとのこと。詳細については明らかになっていませんが、HTCは新型レンズの性能を「目に見えてグラフィックを向上させる」と説明しています。

HTCによると「VIVE Focus Plus」には、この他にも様々な改良が施されているとのこと。一例として、ユーザーの快適なヘッドセット利用を実現するための、人間工学的な改良などが挙げられています。

日本でも発売される可能性大

VIVE Focus PlusはHTCの公式サイトを通じて販売される予定となっています。2019年2月22日現在、HTC VIVEの日本語公式サイトには、すでに「VIVE Focus Plus」の商品ページへのリンクが設置されていることが確認できます。


(「製品」タブにマウスオンすると「VIVE Focus Plus」の項目が)

VIVE Focus Plusの商品ページはまだ日本語化されていないものの、公式サイトですでにリンクが準備されていることから、国内で「VIVE Focus Plus」が発売される可能性は高いと推測されます。

続報はVECで公開

HTCは、販売価格や具体的な発売日などの情報を、2019年度のVIVE Ecosystem Conference(VEC)で行うと告知しています。VECは、2017年から中国で開催されている、HTCが主催するVRカンファレンスです。2019年度のVECは、3月末に開催予定です。

VIVE Focus Plusスペック表(※Road to VRによる)

ディスプレイ解像度

2880×1600(615ppi)

プロセッサ

Qualcomm Snapdragon 835

オーディオ

内蔵スピーカー

HMDトラッキング

6DoF(インサイドアウト方式)

コントローラートラッキング

6DoF

FoV(視野角)

110度

バッテリー

4000 mAh(2時間30分の連続使用が可能)

リフレッシュレート

75Hz

メモリ

4GB

ストレージ

32GB

データ送受信

Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac(5GHz帯のみ対応)

コネクター

USB Type-C

(参考)Road to VRVRFocus
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