マイクロソフトは、VR空間で3Dモデルやプロトタイプ設計を作成するツール「Maquette」をリリースしました。現在はクローズドベータ版で配信されています。
「Maquette」はVR空間内で3Dモデリングを行うことができるツールです。グーグルの「Blocks」やOculusの「Quill」と似ていますが、アート作成やモデリングよりも、設計や試作品制作に重点を置いているように見えます。
プロモーション動画からうかがえるのは、空間でプロトタイプを設計する能力。他のツールには見られない特長として、テキストの配置機能もあります。インタラクティブなゲーム空間の試作を行ったり、アートシーンの作成も可能です。
さらにツールの利便性を高めるため、Unityのプラグインに対応しています。ユーザーは作成したモデルを、.FBXやGLTFのフォーマットでUnityにインポートすることができます。
Windows MR、Rift、Viveに対応
ホームページによれば、「Maquette」はWindows Mixed Reality(Windows MR)ヘッドセット、Oculus Rift、HTC Viveに対応しています。公式ウェブサイトからサインアップし、承認が得られればツールを利用できます。
マイクロソフトはMaquetteについて「マイクロソフトの設計者がMRを扱う力を高めるため」に開発された、内部向けのツールだったと述べています。詳しい経緯は不明ですが、その後ツールを公開するに至ったということです。
同社は今後ユーザーのフィードバックを受けて、「Maquette」のアップデートを図っていくとしています。
(参考)Road to VR
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