VRコンテンツのためのオブジェクト生成は、従来、『Blender』や『Zbrush』といった3Dモデリングツールを使ってパソコンのモニター上で行われてきました。しかし、これらのツールは比較的複雑な操作であったり、多くのノウハウが必要でした。
GoogleはPC向けヘッドセットであるOculus RiftとHTC Viveを対象に『Blocks』というVRツールを無料でリリースしました。この『Blocks』を利用することで、VRヘッドセット所有者は低ポリゴン3Dオブジェクトを容易に作成できるようになります。
Steam(HTC Vive向け)の『Blocks』ストアページはこちらから
Oculus Store(Oculus Rift向け)の『Blocks』ストアページはこちらから
作成したオブジェクトを簡単に読み込み可能
作成した3Dオブジェクトは、OBJファイルとしてエクスポートすることが可能で、開発者はARプロジェクトや、VRプロジェクトに簡単に読み込むことができます。また、『Blocks』を使用すると、作品をWebに公開し共有することや、アニメーションGIFを作成して表示、VRオブジェクトの開発者ポータルからサンプルをリミックスすることもできます。
また、OBJファイルから3Dプリントをすることも可能です。
『Tilt Brush』と同様の直感的なインターフェース
Googleは「『Blocks』は伝統的な3Dモデリングソフトウェアで作業するよりも、子供がブロックで遊ぶような感覚で設計されている。」と述べています。シンプルな形状、カラーパレット、直感的な一連のツールがそろっているため、想像したものを容易に、そして素早く作成することができます。
グーグルは2016年にVR空間内で空中に絵を描くことができる、評判の高いペイントソフト『Tilt Brush』を公開していますが、『Blocks』は『Tilt Brush』と同様にツ-ル、基本的なテクスチャ、形状が豊富に用意されているため、『Tilt Brush』と同じように、自分の手を使って3Dオブジェクトを作成するのは直感的で、簡単に使用することができます。
Ocurus RiftもしくはHTC Viveのいずれかを既に所有している人は、絶対に体験しておきたいソフトウェアです。
(参考)
Google Announces ‘Blocks’, a VR App Like ‘Tilt Brush’ for Modeling 3D Objectsー(英語)
https://www.roadtovr.com/google-announces-blocks-vr-app-like-tilt-brush-modeling-3d-objects/