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活用事例 2023.07.06

米メジャーリーグが「バーチャル球場」、7月8日から一般公開

7月5日、メタバース環境構築を手がけるImprobableは、米国メジャー・リーグ(MLB)初のバーチャル球場「MLB’s Virtual Ballpark」のリリースを発表しました。このバーチャル球場では、アバターを通したファン同士の交流やミニゲームが提供される予定。初回イベントは現地時間7月8日に一般公開され、ブラウザからのアクセスが可能とのことです。


(出所:MLB。以下、画像の引用元は同じ)

アバター交流や試合観戦ができる球場に

今回発表されたのは、「MLB’s Virtual Ballpark」と名付けられたバーチャル空間上の球場です。MLBは、2023年内にバーチャル空間での球場イベントを複数計画しており、今回のリリース・イベント開催はその第一弾となります。

「MLB’s Virtual Ballpark」の参加者は、MLB各チームから提供された服装を選択しアバターをカスタマイズできます。その後、アバターとして敷地内を移動しながら、ファンステーションや指定されたポイントでミニゲームなどに参加可能です。また、アバター同士の交流もでき、実際に行われている「MLBオールスター・セレブリティソフトボールゲーム」を「MLB’s Virtual Ballpark」から一緒に観戦できるとのこと。

「MLB’s Virtual Ballpark」は7月8日午後9時30分(東部標準時間)に公開予定で、こちらのリンクから参加可能です。なお、アクセスはPC、またはモバイルデバイス経由のWebブラウザのみとなり、VRヘッドセットからは参加できません。

「スポーツ×VR」巨大市場となるか?

「MLB’s Virtual Ballpark」は、英・ロンドンに拠点を置くImprobableが制作を担当しました。同社は2012年に設立。大規模なバーチャル空間構築のためのメタバースプラットフォームの開発・提供を手がけてきました。2016年には、ソフトバンクを含む複数企業から大規模調達を実施しています。また、米国子会社Improbable U.S.は軍事用メタバース構築を2022年12月に断念し、商業向けメタバース分野に注力しています。

今回の取り組みをはじめ、バーチャル空間と商業スポーツを組み合わせた施策は盛り上がりを見せています。一例として、ソニーはサッカーの有名チームと手を組み新規市場を開拓。また、スポーツ体験のバーチャル化を目指すスタートアップ企業を買収しています。

(参考)ImprobableMLBThe Verge


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