米国のテクノロジー企業MicroVisionは2020年8月、新たなスマートグラス用のディスプレイモジュールを発表しました。同社が「世界最小・最軽量」を謳う同モジュールについて、同じく米国に拠点を持つ投資コミュニティSeeking Alphaが報じています。
マイクロソフトのHoloLens 2にもディスプレイを提供
MicroVisionは米ワシントン州レドモンドに拠点を置くテクノロジー企業。MEMS(Micro Electro Mechanical Systems、微小電気機械システム)を利用したレーザースキャン技術で知られ、スマートグラス用のディスプレイモジュールや小型プロジェクター、自動車用のLiDARシステムなどを開発しています。ARグラス用のディスプレイモジュールではすでに世界トップクラスで、マイクロソフトのMRデバイスHoloLens 2にも同社のモジュールが採用されています。
同社開発のスマートグラス用のディスプレイモジュールは「世界最小・最軽量」を謳っており、重量はわずか4.4g。これまで最小・最軽量ディスプレイモジュールとされていたボッシュ社の「Bosch Light Drive」(10g以下)よりもさらに軽くて小さい、としています。
また、スイスに本社を置くテクノロジー企業、STマイクロエレクトロニクスは2020年10月、最近日常的に着用できるARグラスに関する技術提携を発表しましたが、これもMicroVision社の技術がベースになっているものと見られます。
今回の新型ディスプレイモジュールにより、小型化されたスマートグラスの登場が期待できるだけでなく、MicroVision社の技術が数億ドル規模の新たな市場を開拓し、同社の株価の大幅な上昇に期待できるとSeeking Alphaはまとめています。
(参考)Seeking Alpha