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メタバース最新動向 2023.10.04

マイクロソフト、「Teams」から使えるメタバース「Microsoft Mesh」プレビュー版を10月公開

9月25日、米マイクロソフトは「Microsoft Mesh」のプレビュー版を10月に公開することを明らかにしました。同社のコラボレーションツール「Microsoft Teams」から利用でき、3D空間でのWeb会議などが可能です。対応ハードはPC、および「Meta Quest」シリーズです。


(出所:マイクロソフト)

3D空間上で同僚とコミュニケーション

マイクロソフトは2023年3月、「Avators for Microsoft Teams」のプレビュー版を提供開始し、ビデオ通話に3Dアバターで参加できるようにしていました。このプレビュー版では、肌の色や髪型、身体つきを変更できるほか、リアクション機能も使えます。さらに、「Teams」の使用中に「没入型スペース(immersive space)」モードを起動すると、参加者全員が3D空間でコミュニケーションできるようになります。


(「Teams」画面内に起動ボタンを設置。出所:マイクロソフト)

マイクロソフトによれば、この没入型スペースには「座席指定」や「ライブリアクション」といった職場向け機能のほか、ひとつの空間で複数グループが別々の場所で会話できる「空間オーディオ・オーディオゾーン」機能があります。「マシュマロを焼いたり、お手玉を投げたり、楽しいアイスブレイクの質問に答えたり」といったミニゲームも用意されるとのこと。


(出所:マイクロソフト)

開発者向けのUnityで使えるツールキットも

開発者向けのツールキット「Mesh toolkit」も提供され、Unityを用いて3D空間をカスタマイズできるようになります。インタラクション(モノを掴む、人に近寄るなど)の追加のほか、外部データ接続による統計ダッシュボードの設置、セキュリティ・プライバシー保護の強化といった機能があります。


(出所:マイクロソフト)

日本国内の大手企業も利用

今回の発表でマイクロソフトは、すでに複数の顧客が「Microsoft Mesh」を先行利用しているとして、武田薬品工業、アクセンチュア、DXCテクノロジー、PwC、テレフォニカ、世界経済フォーラムを例示しました。同社は2022年3月に「Teams」の月間アクティブユーザー数が2億7,000万人に達したと発表しており、膨大な既存ユーザーが「Mesh」の各機能をどれだけ利用するかに注目です。

(参考)マイクロソフト(1)マイクロソフト(2)


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