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活用事例 2023.01.18

韓国ソウル市のバーチャル行政プラットフォーム「メタバースソウル」運用開始

1月16日、韓国の首都・ソウル市は「メタバースソウル」の運用を開始しました。「メタバースソウル」は、仮想空間上に設置された行政プラットフォーム。10大観光名所やソウル広場、相談ブースなどが設置され、市民・企業・観光者など、様々なユーザーと行政をつなぐ場を目指します。

2026年までのサービス定着を目指す

ソウル市は2021年10月に「メタバースソウル総合計画」を策定し、2022年を導入期、2023~2024年を拡張期、2025年から2026年を定着期として計画を進めてきました。2022年8月には「メタバースソウル」テスト版を公開。ソウル市内の学生などの協力のもと、同市はテスト版フィードバックを得てユーザーインターフェースの改善と、バグ発見および修正を実施。今回の正式な運用開始に至りました。

市民や企業の活動、観光など多様な利用目的を想定

ソウル市は「メタバースソウル」を「身体、年齢、環境などの制約を超え、自由に想像的にコミュニケーションできる空間」と位置付けています。そのビジョン通り、「メタバースソウル」内にはソウル市発行の電子書籍が読めるソウル広場、市民参加型の公募展、行政に意見書を提出できるメタバース市場などが設置されています。ソウル市場では、季節別のミニゲームも楽しめます。

またフィンテック企業82社の広報ブース、法律や人事など分野別専門委員と非対面相談が可能な企業支援センターといった企業活動を支援する空間も用意されているとのことです。

大統領府やロッテタワーなど10大観光名所もバーチャル空間上に再現され、アバターで訪問できます。外国人向けの英文観光情報も表示可能で、さらに2023年中にはユーザーの言語設定に合わせた音声案内サービスの提供が予定されています。

なお「メタバースソウル」はGoogle PlayやApp Storeからインストールできますが、2023年1月18日時点では、日本からのダウンロードはできません。

(参考)ソウル市1ソウル市2


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