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テック 2022.11.10

iFixitがMeta Quest Proの分解動画を公開。深度センサー用らしき「空きスロット」など見つかる

デバイスの分解・修理方法の紹介やリペアツール提供を行うiFixitは、Metaの新デバイス「Meta Quest Pro」の分解動画をYouTubeで公開しました。動画では同ヘッドセットの詳細な内部機構や、深度センサーを搭載する予定だったと予想される「空きスロット」などが確認されています。

ファンは大型化。各種センサーやLEDバックライトの排熱用か

分解されたMeta Quest Proを見ると、ヘッドセットのLCDパネル後部に、2つの大きな冷却ファンがあることが確認できます。さらにファンはMeta Quest 2よりも大型化されており、これはMeta Quest Proのディスプレイに搭載されている多数のミニLEDバックライトや、強化されたRAM、センサー類から発生する熱に対処するためと思われます。

またストラップ部分の分解も行われ、内部には湾曲したバッテリーが内蔵されていることが確認されました。なお1対の回路基板も発見されましたが、これがどのような動作を行っているかは検証できなかったとのこと。

深度センサーの後付けは“理論的には”可能?

またMeta Quest Proヘッドセット前面には、深度センサー用のスロットが設けられています。MetaのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏は深度センサーの搭載を明らかにしていたものの、様々なメディアのレビュー等により「深度センサーが搭載されていない」ことが分かりました。後にMetaのCTOであるアンドリュー・ボスワース氏は、「コストや重量に対して十分な付加価値がないと判断した」し、深度センサーの搭載を見送ったと説明しています。

しかし、この「空きスロット」の存在は、少なくとも製品化の直前まで、深度センサーを搭載予定であったことを示唆しています。iFixitは、用意されたリボンケーブルは「機能している」と分析。米メディアUploadVRは、ファームウェアやソフトウェアの対応が必要になるとしつつも、理論的には深度センサーを後から追加可能ではないか、としています。

Meta Quest Proについて

Meta Quest Proは、法人利用・ビジネス利用を想定したハイエンドデバイス。解像度は片目あたりヨコ1800×タテ1920、水平視野角は106°、垂直96°、リフレッシュレートは90Hz(72Hzにも対応)。パンケーキレンズを採用することで、「Meta Quest 2」と比較して前面部を約40%薄型化しています。

チップセットはカスタムチップ「Snapdragon XR2+」を搭載し、処理能力を従来の「XR2」と比較して50%アップ。また、アイトラッキング機能やフェイストラッキング機能も搭載されています。国内での販売価格は、22万6,800円(税込)からとなっています。

(参考)UploadVR

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