公式ストアで配信中の「Meta Quest」(旧Oculus Quest)向けアプリのうち、124作品の収益が100万ドル(約1億2,000万円)を突破していることが判明しました。うち8作品の収益は、2,000万ドル(約25億円)に達しています。
売上は継続的に伸張、一部タイトルが売上の大半を占める
この情報は、2022年3月末に開催されたゲーム開発者向けイベントGDC 2022で、Metaのコンテンツエコシステム・ディレクターであるChris Pruett氏が公開したもの(動画アーカイブ)。米メディアRoad to VRは公開されたデータを基に、現在収益が100万ドルを超えている作品をまとめたグラフを作成しています。
(100万ドル以上は累計124タイトル、うち2,000万ドル以上は8タイトル)
(一定以上の収益を達成したアプリの数を時期別で示したグラフ。2022年以降に初の2,000万ドル超えタイトルが生まれている)
(100万ドル以上の収益を達成した作品の合計数、2020年~2022年。やや増加数が鈍化している)
Road to VRは、公式ストアで配信されているアプリの総数にも注目しています。Metaは公式ストアで配信されるアプリの審査・選別を行っており、ストア外の配信システム「App Lab」のみで展開されている作品も少なくありません。下記のグラフからは、同社のそのような体制にも関わらず、ほぼ右肩上がりで公式ストアでの配信アプリが増えていることが見て取れます。
初期のQuest向け作品は、PC向けVRゲームの移植作品が多く存在していました。現在そのような作品は少なく、Quest版のみ、またはPCVR版とQuest版が同時販売される傾向にあります。Road to VRは「収益が100万ドルを突破する作品数の伸びが鈍化している理由のひとつかもしれない」としています。
Metaは2022年2月、Quest向けの公式ストア全体で累計10億ドル(約1,250億円)の売上を達成したことを明らかにしています。Road to VRは、データと照らし合わせると、今回発表された124作品がストア収益の55%を占める計算になると説明しています。同メディアによれば、「『Beat Saber』など一部の人気作品は、2,000万ドルを大きく上回る収益を達成していることから、この割合はさらに増加する可能性が高い」とのこと。
(参考)Road to VR、YouTube
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