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業界動向 2022.11.10

Meta、全社員の13%にあたる1万1,000人をレイオフ。XR/メタバース事業部門の“効率化”にも言及

11月9日、Metaは全従業員の13%に相当する11,000人のレイオフを決定しました。

自らの経営責任を認め、レイオフの実施へ

MetaのCEOマーク・ザッカーバーグ氏は、”Mark Zuckerberg’s Message to Meta Employees(Meta従業員に向けたマーク・ザッカーバーグからのメッセージ)”と題されたリリースにて、今回のレイオフの背景や解雇者への支援等の詳細を説明しています。

同氏は、「コロナ禍において世界は急速にオンライン化し、ネット消費が急増したため当社の収益は大幅に増加しました。私はこれをパンデミック後も続く、恒久的で加速度的な成長になると予測し、投資額を大幅に増やす決断をしました」と述べる一方、「マクロ経済の悪化、競争の激化、広告の減少等により、当社の収益は私の予想をはるかに下回ってしまいました。これは私の判断ミスであり、その責任は私にあります」と自らの経営責任を認めています。

今後のMetaのXR/メタバース事業にも変化か

Metaは全部門で人員削減を行うとのこと。XRデバイス開発や、メタバース構築に取り組むReality Labs部門も、レイオフ対象に含まれています。これまで同社は、年間1兆円ペースでXR/メタバース事業に投資を行い、VRヘッドセット「Meta Quest シリーズ」やメタバースサービス「Horizon Worlds」の開発を積極的に推し進めてきました。

しかしながら、10月27日に発表された第3四半期のReality Labsの業績は、売上が2億8,500万ドル(約416億円)、損失が36億7200万ドル(約5,370億円)という結果です(為替レートは、2022年10月28日時点)。なお、これまでにはザッカーバーグ氏はReality Labs等の取り組みについては、「2030年代まで花開かないかもしれない」等、長期的な投資となる旨をたびたび言及していました。

ザッカーバーグ氏は、「今回のレイオフ後の2023年第1四半期まで、新規採用を凍結する」と発表しました。併せて様々なコスト削減の理由について「Reality Labsを効率的に運営するため」とも言及しています。同社のXR/メタバース事業にどのような影響が出るのか、今後の動向に注目が集まっています。

(参考)Meta


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