2022年10月12日、Metaは年次の開発者会議Meta ConnnectにてMicrosoftとの提携を発表しました。MetaのVR/ARデバイスQuestシリーズを使い、MicrosoftのMicrosoft TeamsやMicrosoft Windows 365とVR/ARが融合した体験が可能となります。
Meta Connnectの基調講演で、MetaのCEOマーク・ザ・カーバーグ氏はMicrosoft CEOサティア・ナデラ氏と共演。両社の提携を発表しました。
今回の両社の提携によって実現する具体的な事項として明らかになっているのは、以下の通りです。
・Microsoft Teamsの没入型ミーティング体験をMeta Questに
Teams の没入型エクスペリエンスで接続、共有、コラボレーションを実現。
・Microsoft Windows 365 for Meta Quest
Meta Quest ProとMeta Quest 2でWindowsエクスペリエンスをストリーミングし、パーソナライズされたアプリ、コンテンツ、および設定にVRでアクセスできる。
・Microsoft 365 app experiences for Meta Quest
Meta Quest ProやMeta Quest 2から直接、Sharepointの2DコンテンツやWord、Excel、PowerPoint、Outlookなどのアプリを操作することができる。
・Microsoft TeamsとWorkroomsの統合
MetaのビジネスミーティングのためのVRアプリ「Horizon Workrooms中からTeamsのミーティングに参加可能に。
・Microsoft TeamsでのMeta Avatarの利用
Meta AvatarをTeamsで使用し、ホワイトボード、ブレーンストーミング、ミートアップを行うことができる。
・Microsoft IntuneとAzure Active DirectoryによるMeta Questのサポート
Meta Quest ProとMeta Quest 2のデバイスで、企業のセキュリティと管理を可能にします。
また、ゲーム分野では、Xboxのプラットフォームで展開しているクラウドゲーミングサービス「Xbox Cloud Gaming」のベータ版がMeta Quest向けに展開されます。クラウドゲーミングが含まれる「Xbox Game Pass Ultimate」を利用しているユーザーは数百のゲームをVR内の大画面で遊べるようになります。
Microsoftは、MRヘッドセットHoloLens 2やこれまでWindows Mixed Realityの規格でVRヘッドセットを展開してきました。また、2021年にはバーチャル世界と物理世界を融合するプラットフォーム「Mesh」を発表していましたが、続報はありませんでした。今回のMetaとの提携で、ナデラCEOは「マイクロソフトは、バーチャルとフィジカルの世界が融合することに特に期待しています」と発言しており、XR/メタバースに関する戦略を転換した可能性もあります。