Home » ​​Metaのメタバース部門、2022年3Qの売上は前年同期比49%減 「Meta Quest 2」の値上げ響いたか


業界動向 2022.10.28

​​Metaのメタバース部門、2022年3Qの売上は前年同期比49%減 「Meta Quest 2」の値上げ響いたか

日本時間2022年10月27日、Metaは2022年度第3四半期の業績を発表しました。全社としての第3四半期の売上は277億1,400万ドル(約4兆532億円)、営業利益は56億6,400万ドル(約8,283億円)でした。XRデバイス開発やメタバース構築に取り組むReality Labs部門では、2億8,500万ドル(約416億円)の売上、36億7200万ドル(約5,370億円)の損失でした(為替レートは2022年10月28日時点)。

今回の四半期決算は、Metaの過去の四半期決算収益において最も低い額となりました。純利益は前年同期比で半減、かつ4四半期連続の減益となっています。

今後のXR関連投資を調整か?

Reality Labs部門は、売上が前年同期比で49%減少となりました。2022年8月に値上げしたVRヘッドセット「Quest 2」の影響に関してMetaは言及していませんが、その影響の大きさが推察されます。一方で同部門の損失は前年同期比の39%増加となり、メタバース構築を宣言した2021年中盤以降の投資強化が継続していることを示しています。

MetaのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏は、「2023年度のReality Labsの営業損失は、前年度比で大幅に増加すると見込んでいます。2023年以降については、長期的に会社全体の営業利益を増加させるという目標を達成できるよう、Reality Labsへの投資のペースを調整していく予定です」とコメントし、メタバース関連の投資を見直す考えがあることを示唆しています。同氏はかねてより、株主に対して「MetaのXR投資は2030年まで花開かないかもしれない」といった旨のコメントをしており、XR部門における今後の舵取りが注目されます。

なお10月に発表した新型VR/AR両対応ヘッドセット「Meta Quest Pro」の売上は第3四半期には含まれておらず、同製品の影響は第4四半期の決算報告会で明らかとなります。

一般ユーザー向け新型ヘッドセット発売を予告

Metaの2022年第3四半期の決算説明会では、「次世代コンシューマー向けQuestヘッドセット」が2023年中に発売される事が発表されました。「Meta Quest Pro」は業務用であるため、仮に予定通り2023年に発売された場合、約3年ぶりの一般向け新型VRヘッドセット登場となります。

(参考)Mata IRRoad to VR

Mogura VRはRoad to VRのパートナーメディアです。


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード