Home » 3DスキャンのMatterportがNASDAQ上場、利用者急増中


業界動向 2021.02.10

3DスキャンのMatterportがNASDAQ上場、利用者急増中

3Dスキャン技術のMatterportが、NASDAQに上場します。空間のデジタル化を進め、アクセシビリティを高めていきます。

世界最大級の空間データライブラリも

Matterportは2011年創業。米カリフォルニア州に本拠地を置き、3Dスキャンソリューションを提供しています。3Dスキャンでは、被写体を2次元画像ではなく、立体的(3D)データとして取得。取り込んだデータを、縦・横・高さの座標軸を持つ仮想空間の中に配置し、3D空間を再現しています。

2016年に世界最大級の”空間”ライブラリを公開、2020年にiPhoneでの3Dスキャンに対応するなど、ユーザーを広げてきました。

同社によると、ライブラリに収容される”空間”の規模は100億平方フィート(約930平方キロメートル)以上で、現在も拡大中。150か国以上の、数百万の建造物をデジタル化しています。
ソフトウェア提供によるマネタイズを行っており、2020年の利用者は500%増とのことです。

株式時価総額は29億ドルか

今回の上場は、特別買収目的会社(Special Purpose Acquisition Company、特定の事業を持たず、未公開会社や事業を買収することのみを目的とした組織)Gores Holdings VIとの統合を経て実施されました。

統合後の企業価値は23億ドル、株式時価総額は29億ドルと見積もられています。

Matterport社CEOのRJ Pittman氏は、同社が過去10年で空間コンピューティングの最先端をきたと説明。Gores Holdings VIとの統合(=上場)により、自社プラットフォームのポテンシャルをさらに拡大し、全ての建造物や空間をより価値を持ち、アクセスしやすいものにする、というミッションを推し進めるとしています。

(参考)Matterport


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード