建築物や室内空間のデジタルツイン化を手がけるMatterportが3D LiDARを搭載したカメラ「Matterport Pro3」を発表しました。価格はオープンプライスです。
シリーズ初の3D LiDARカメラ搭載、屋内外問わず素早くスキャン
Matterport Proシリーズは、デジタルツイン生成に適したカメラの標準機種シリーズであり、Matterportのフラッグシップモデルとなっています。同社が提供する画像処理用クラウドプラットフォームと併用し、撮影画像を簡単にデジタルツイン化することが可能です。
今回発表された「Matterpor Pro3」はシリーズ初の3D LiDARカメラを搭載し、薄暗い光から直射日光まで幅広い条件下で撮影が可能となっています。また最大100メートルの範囲を測距しつつ1回のスキャンを20秒未満でキャプチャーでき、旧モデルのPro2と比べて撮影時間が短縮。20MPのセンサーと12枚で構成される超広角レンズによって、高精度かつ高精細なデジタルツインに適した画像を撮影できます。
米国とカナダへの出荷は 2022年9月上旬に開始予定。日本、英国、欧州連合、オーストラリア、ニュージーランドからの注文の場合、出荷は 2022年10月初旬に開始される見通しです。カメラと付属品を含むアクセラレーションキットも、オープンプライス価格で公式サイトにて同時に発表しています。
「Matterport Pro3」スペック概要
スキャン
測距技術 | LiDAR |
レーザー | クラス1(IEC 60825-1:2014に準拠) |
波長 | 904nm |
視野角(FOV) | 360° H / 295° V |
精度 | +/- 20mm @ 10m |
深度センサーの解像度 | 10万点/秒 1スキャンあたり150万点 |
最短動作距離 | 0.5m |
最大動作距離 | 最長100m(E57形式点群データにおける表示距離) |
3Dデータレジストレーション (位置合わせ) |
自動 |
写真画像
出力されるパノラマ画素数 | LiDAR |
HDRの露出数 | 5 |
ホワイトバランス | 自動 |
システム
キャプチャー速度 | 1回のスキャンあたり20秒未満 |
カメラの起動時間 | 40秒未満 |
リモート操作 | AppleまたはAndroidモバイル端末のMatterport Captureアプリ |
ワイヤレス通信 | BLEでWiFi接続のセットアップ Captureアプリをインストールしたモバイル端末とWiFi 802.11 5GHzで通信 |
基本情報
サイズ | 181mm x 161.4mm x 76mm |
重量 | 2.2kg |
バッテリー | 連続して220回超スキャン可能 |
バッテリー充電時間 | 2.5時間で80%充電 3.5時間で100%充電 |
取付機構 | クイックリリース三脚マウント、メス太ネジ(3/8-16)[細ネジ-太ネジ変換アダプター使用禁止] |
GPS | 同梱物 |
動作温度 | 0〜40℃ |
保管温度 | -20〜60℃ |
IP保護等級 | IP43 |
(参考)Matterport
(※2022/09/01/11:00……日本での予約が現時点で不可能であることを受け、記事を修正)