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開発 2022.08.31

デジタルツイン大手のMatterport、新カメラ「Matterport PRO3」を発表。より高精度なデータ取得が可能

建築物や室内空間のデジタルツイン化を手がけるMatterportが3D LiDARを搭載したカメラ「Matterport Pro3」を発表しました。価格はオープンプライスです。

シリーズ初の3D LiDARカメラ搭載、屋内外問わず素早くスキャン

Matterport Proシリーズは、デジタルツイン生成に適したカメラの標準機種シリーズであり、Matterportのフラッグシップモデルとなっています。同社が提供する画像処理用クラウドプラットフォームと併用し、撮影画像を簡単にデジタルツイン化することが可能です。

今回発表された「Matterpor Pro3」はシリーズ初の3D LiDARカメラを搭載し、薄暗い光から直射日光まで幅広い条件下で撮影が可能となっています。また最大100メートルの範囲を測距しつつ1回のスキャンを20秒未満でキャプチャーでき、旧モデルのPro2と比べて撮影時間が短縮。20MPのセンサーと12枚で構成される超広角レンズによって、高精度かつ高精細なデジタルツインに適した画像を撮影できます。

米国とカナダへの出荷は 2022年9月上旬に開始予定。日本、英国、欧州連合、オーストラリア、ニュージーランドからの注文の場合、出荷は 2022年10月初旬に開始される見通しです。カメラと付属品を含むアクセラレーションキットも、オープンプライス価格で公式サイトにて同時に発表しています。

「Matterport Pro3」スペック概要

スキャン

測距技術 LiDAR
レーザー クラス1(IEC 60825-1:2014に準拠)
波長 904nm
視野角(FOV) 360° H / 295° V
精度 +/- 20mm @ 10m
深度センサーの解像度 10万点/秒
1スキャンあたり150万点
最短動作距離 0.5m
最大動作距離 最長100m(E57形式点群データにおける表示距離)
3Dデータレジストレーション
(位置合わせ)
自動

写真画像

出力されるパノラマ画素数 LiDAR
HDRの露出数 5
ホワイトバランス 自動

システム

キャプチャー速度 1回のスキャンあたり20秒未満
カメラの起動時間 40秒未満
リモート操作 AppleまたはAndroidモバイル端末のMatterport Captureアプリ
ワイヤレス通信 BLEでWiFi接続のセットアップ
Captureアプリをインストールしたモバイル端末とWiFi 802.11 5GHzで通信

基本情報

サイズ 181mm x 161.4mm x 76mm
重量 2.2kg
バッテリー 連続して220回超スキャン可能
バッテリー充電時間 2.5時間で80%充電
3.5時間で100%充電
取付機構 クイックリリース三脚マウント、メス太ネジ(3/​8-16)[細ネジ-太ネジ変換アダプター使用禁止]
GPS 同梱物
動作温度 0〜40℃
保管温度 -20〜60℃
IP保護等級 IP43

(参考)Matterport

(※2022/09/01/11:00……日本での予約が現時点で不可能であることを受け、記事を修正)


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