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活用事例 2023.09.28

デジタルツイン大手のMatterport、3Dモデルから物件情報を自動生成。不動産業界でのデータ活用促進

9月27日、デジタルツイン制作ツールMatterport(マーターポート)に、物件の3Dモデルから部屋の寸法や名称、面積などの物件情報を自動生成する機能が追加されました。不動産業界のマーケターによるデータ活用を効率化する狙いです。本機能は、ベータ版プログラムで利用できます。


(3Dモデルから「どのような部屋か」「部屋の面積」などを自動で割り出す。出所:Matterport)

Matterportは、3Dスキャンを活用したデジタルツイン企業です。3Dスキャナー「Matterport Pro3」を販売するほか、3Dモデル制作ツール「Matterport」を提供しており、約550万点以上の空間データを保有しています。同社はこれまでにも、不動産のバーチャル内見に使用される3Dウォークスルーの作成や、物理空間データの処理・共有などのサービスを展開してきました。また2023年6月には、生成AIを活用した3D空間データ編集機能「Genesis」を発表しています。

物件情報の図面化やエクスポートも可能

Matterportによれば、今回の新機能は同社が開発した深層学習アルゴリズム「Cortex」を用いて実現しました。生成された物件情報は3Dモデル上で閲覧・編集できるほか、間取り図面を生成したり、csvファイルとしてダウンロードすることもできます。


(出所:Matterport)

Matterportはプレスリリースで、不動産業界のマーケターが、手作業による測量やレポート作成の時間を節約できるとしています。同社の代表取締役会長兼CEOのRJ PIttman氏は、「当社のデジタルツインが進歩し、お客様の不動産でAIと自動化(の技術)を実用化する助けとなることが楽しみです」とコメントしています。


(出所:Matterport)

(参考)Matterport


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